「あれ!何を買うんだっけ?」魔子様が帰りの車で声を上げた
ドラックストアの看板を見ると
「そうだ!電池だ!」
なんだか大型の台風が来るので、ラジオで「停電のために乾電池を買っておいたほうが良い」と流れていたらしい

しかし、ご幼少のみぎり、停電は日常茶飯事だった。
電池などというものは無く、ろうそくが常備してあり、家族がろうそくを囲んでじっと耐えていた
そして、ろうそくとマッチは、常に仏壇に置いてあった。

今はキャンドルとライターは、どこの家にもあるだろうが…
セットで置いてあるところはない

キャンドルは飾りになってしまった。
ライターは台所か、煙草に火を付けるぐらいしか用がない
それだけ停電が珍しいことになった

それ以上に「台風が怖い」という感覚が今は無くなったような気がする
そんな大型台風が盛岡をカスって行ったが、北山トンネルは閉鎖していた

なにが有ったのだろう