田中清憲のところにトラックが止まっていた
そして、大量の発泡スチロールを置いていった

 

「どうすんだ!こんなに…」
「いやブロッコリーは、これに入れて氷を入れておけば一週間は持つらしい
先方からの指示で…
これが高いんだよ。一個250円もする」

「安い!このまえプータロ村に3kg入の氷を10個届ける発泡スチロールを買ったら1750円した
氷代が4500円で箱代が4000円もしたのだ!
だいたいが以前はポイ捨てできたのに…
今は八百屋から出てくるのは産業廃棄物でゴミ屋に出せない。こんなの使うなよ」

「そうなんですよね。粉々にして何かに混ぜて家庭用のゴミに出さないと…
そうだ、余ったらうちにください。秋野菜の保存用に利用しますから…」

発泡スチロールは、高温になるため焼却炉の炉壁を傷めるという
しかし、生ごみで温度を下げるから混焼してもいいという話もある

いずれにせよ化石燃料からつくられたものを使わないような流通ができれば一番いいのだ
それは近くの人に食べてもらうということなのだろう

ただ生産地の地産地消は、逆効果である
食べる人が少なすぎるというよりも、作る量が半端でないから
そこには値段競争と、値段競争に敗れた大量の生ゴミが生じるだけである
それを調整する仕組みが卸売市場なのだが…

卸売市場があぐらをかいたのが、産直ブームの原点なのだろう