手仕事市の岩泉は、祭だった

 

まち中でお囃子が聞こえ、神輿を担いで、山車をひいて、練り歩く人々がいた
地域の郷社大神宮の祭りだと言う

そういえば、小さな頃から祭りに参加した覚えがない
仙台の祭りは…七夕を見に行った覚えがあるが…
地域の神社の祭りは、夜店に買い物に行ったような…
岩手にきてからも、地元の祭りに参加した覚えがない
なぜだろう

 

小生と違って魔子様の地元は、祭りというと大変である
地元は羽田である
羽田というと空港がある街という印象なのだが、基本的には工場の多い下町である
以前の漁師町に空港ができて、大きな工場が川崎にでき、川を一本挟んだ隣の羽田は町工場がひしめいていた


そんな街の祭りだから、三社祭の系統を組む荒い祭りである
「させ!させ!させ!」と言う観客の掛け声で重い神輿をさし上げるのである
みこしを担いている人たちは、汗まみれになって練り歩き、あちこちで神輿がぶつかり合って喧嘩沙汰が絶えないのである
だから祭りというと、この町の人は興奮するのである
亡くなった義理の父は、御囃子の音が聞こえると
”居ても立ってもいられない”というようにそわそわしていた
年をとってからは人のいい、好々爺だったが、若い頃は乱暴者の祭り好きだったと言う

岩泉の祭りはおとなしい山車をひいて行列を組んで、ねり歩くだけだが、それでも御囃子が聞こえると飛び出してゆく人たちがいた
祭りは人を変えるのだろうか?