店に向かっている途中の396号線で携帯が鳴った

”こまったなぁ〜後ろにパトカーが…”
運よくもらったゴールドカードを取り上げられても…
しかたがないので
車を寄せて止めた途端に切れた。
携帯の画面を見た
着信記録は、先ほど寄った「大和田」とあった
 

電話をかけると、すぐ出た。
「やっぱり、金返すから、
さっき持って行ったぶどう!
廃棄して処分してくれないか?
糖度は16〜7度あるんだけど…
酸が抜け切らない」

8月20日から出荷が始まると言っていた彼だが
一番最初のぶどうは雨続きで、糖度は出たが酸が抜けずに糖と酸のバランスが自分の思惑と違うようである
ここ2~3日の天気で良くなると思うのだが…
今年最初の出荷は、サニールージュである
種なしの赤ぶどうである。

大迫の大和田は、ワインを作りたいと言って大迫に戻ってきた若き中年である
学生時代はG大の農学部で過ごしたが、実家の旅館を継いでいた
それをやめて、また戻ってきた。
高齢化する大迫のぶどう農家の若き中年の担い手であるが、
独りなので手がたりず農協出荷と市場出荷しか今までしていない
そんな彼のぶどうを、店に並べようとしているのだが…
自分の名前をつけて売るとなると、慎重になるのだろう

他の産直とちがってちいさな当店は、個人が特定される
(他の産直は、あまりにも生産者が多くて個人が特定されないし、何回も行くところではない。
多くて週に一回、たまに寄る程度なので店との付き合いが深くない。
つまり「顔しか見えない産直」なのである。
当店ならば週に二〜三回、顔をみせる客もいる。
文句も評価も常に特定されて、すぐ言えるということだろう
顔も考え方もわかる産直のような店なのである
それが当店の強みなのだが…

これから出てくるのは、アーリースチューベン。ポートランド。ノースレッド。ピオーネ。紅伊豆。
ご存知キャンベル。ナイヤガラなどなど…