松園夏祭りでトウモロコシを焼いた

里山生活学校でもトウモロコシを焼いた

岩手のトウモロコシの旬は、7月20頃から9月中頃までである
ところがお盆前が一番需要が多い。
いきおい生産もそこへ集中するのである。

トウモロコシというのは秋の食べ物と言うイメージがする
それは中学校の時に習った

 

しんとして幅広き街の

     秋の夜の

     玉蜀黍の焼くるにほひよ

啄木の「一握の砂」によるものだろう
それが農業に関わるようなって、夏真っ最中のお盆が最盛期というのが、今になっても違和感を覚える
暑いさなか、熱い焼きたてのトウモロコシを食べていいものか…
やはり長袖で、ちょっと肌寒い街角の屋台でボリボリと食べるのが似合っているような気がするのだが…
(たぶんこれは、その時の教科書の挿絵の影響ではないか?と思っている)

そのトウモロコシが、そろそろ終盤に入ってきたと田中清憲は言う
「今年は、豪雨で産地がやられてその需要が岩手町に回ってきて…足りないのですよ…
おまけに今までの味が評価されて、名古屋からも引き合いがきて…
そういえは昨日は遠野の業者が買いに来て…高い値段で取引されて、
虫食いなんかクレームの対象になってしまうので出荷も気を使います」と言う

そして「ほらこんな痕跡は虫が入った痕です」と見せてくれた

「しかし、これは気がつくほうが難しいのでは…」
「いやいやこのひげを引っ張ると抜けるのが虫が入ってます
でも、先端はすぐ分かりますが、胴体の途中で虫に入られるとわからないですね…」

 

トウモロコシは別名「畑ふさぎ」と言う
つまり空いている畑に植えて雑草が生えないように覆うのである
トウモロコシは成長が早く、雑草よりも先に伸びて雑草の光合成を妨げるのである
しかし、空いている畑というのは、一年中農業ができるところには少ない。
施設園芸などで、専業で食べていけるからである
まして土地利用型作物であるから反収が少ないので都市近郊ではやりたがらない
そうなると都市と離れて高齢化している中山間地が多い岩手のような土地柄であるところが、
そんな岩手のトウモロコシには特徴がある

「甘い」のである。糖度が高いのである
糖度が高いというのは、昼夜間の温度差があるということである
熱帯夜のような夜は、殆ど無い
朝晩は涼しいというよりも寒いぐらいである
植物にとって昼夜感の温度差というのは、昼の高温で成長し、低い夜温で成長を止めて糖度を蓄える効果がある
これが熱帯夜だと、一日中成長し続けて糖度を蓄える余裕がないのである

だから東北の野菜や米は糖度が高く、高い評価を得るのである
それに気がついた業者がどんどん東北に手を伸ばしてくる
昨今の異常気象も拍車をかけて農産物の需要も変化してきそうだ