「漫画家になりたい。職場研修は漫画家の所で…」
確か「とりぱん」の作者が松園付近に住んでいたはずだが…
「漫画家が見当たらないので、第二希望の野菜畑に来ました。家から近いので…」
と言って中学生が一人で職場研修にやってきた

「勉強は何が好きなの?」
即座に「国語です」

「いいことだね、数学も問題の意味がわからないと解けないし…
英語だって日本語がきちんと理解できないと英語に訳せない。
それ以上に、日本の文化を話せないと他国の人に理解されないよね。
そういえば”未来の子どもたちのためにリニアレコライダーを”という話知っている?」

「えっ?何!それ!知りません」
「おかしいな学校で教えていないの…
 今、子どもたちへと岩手県が総掛かりで推進している計画なのだけど…
大掛かりな装置を地下につくって世界で唯一実験する装置なのだよ
そのために世界各国の人がきて街ができ、子どもたちもいながらにして
外国の人と触れ合え、世界に羽ばたく岩手の子が生まれるという話だ」

「そんなのいらない。自然がおおければいいんじゃないの?
 このまえ東京へ修学旅行へ行ったけど、人が多すぎて…息が詰まりそう」

と言ってリュックを背負って帰っていった。