ちいさな野菜畑

ちいさな野菜畑ブログ

隣の家に…

泣きそうな声で電話がかかって来た

「葉っぱの裏に白い虫が…一杯飛んで、
トマトにも植木にも…花にも…
農薬を撒いてもさっぱりと効かない」

とりあえず困り切った
という電話である
お年寄りの一人ぐらしで庭に花を育て何本かのトマトを植えて…
楽しんでいるのだが…
そんな楽しみに白い虫が…

こちとらだって電話で言われても
何をどう対処していいかわからない
虫が特定できないのだから…

アブラムシなら…白い虫とは表現しないだろう
まさかモンシロチョウは虫ではない(泣)
大きさを聞くと「1mmぐらい」と言う

「とりあえず行ってみます」と言うと
安心した様子で…「明日は一日いますから…」

行ってみたら「コナジラミ」
たしかにあちこちに飛び回って植物の葉っぱの裏という裏にはいっぱい付いております
これは葉っぱの中のエキスを吸って繁殖するので植物が枯死します

早く手を打たないと…

コナジラミに効くのは…
暇な人は…ガムテープが一番
二番目は、粘着くん(澱粉で虫を窒息させる)
そして最悪はネオニコチノイド系の農薬か…

しかし、このおばあちゃんには、粒剤と水和剤の2つを薦めた

「隣の家に飛んで行ったら…」と泣きそうな声で…

 

まただ!(怒)

まったく学習しない奴らだ
多分、住民をただただ文句をいう奴らという認識なのだろう

また、店の前に大渋滞を作って営業妨害している

 

舗装工事をやりますというチラシは、入っていが…
店の前を大渋滞にして「入れないようにしている」とは聞いていない
 

これで三回目だ
〇〇舗装・△△建設と…

しかし、よく考えればわかるものだが…
店があって入り口に車を止めれば、店に入れなくなるというのは…
子どもでも知っている

役所に文句を言って「今後改善します」と言いながら
同じ事を何度もやる
住民の言っていることは右から左に抜けていき、上司のことだけをきっちりと聞いているからだろう
誰のお陰で飯を食っているのだ

しかし、工事業者も警備業者も頭が悪い奴らだ
入り口が二箇所もあるのだから、うまく利用すれば店を塞がなくてもできるのに…
ただ言われてことをやっているから、クレームがつくのだ

 

よく言うのだ
作業は効率的に、判断は的確に

作業は、時間を売って生きていく生き方(パート)
本当の仕事は、的確な判断をすることである

的確な判断をしないで、言われたことをやっているのなら最低賃金の時間給でいいのだ
その言われたこともやらない奴らは、給料もらっている資格がない(大怒)

飯が喰える

トウモロコシを焼く
7時間立ちっぱなしで連続で焼く
無心に焼く
毎年のことだが松園夏祭りは、焼きとうもろこしである

昔、トウモロコシは直売所の稼ぎ頭であった
なんといっても生のトウモロコシは、6時間で糖度が半減するのである
だから市場に出てくるトウモロコシは、粕を食っているようなもんだ
地元の人は知っているから、トウモロコシ好きは八百屋では買わない
直売所か、農家から直接か、自分で植えた
そして店では、何時も聞かれた
「朝採りか?」
産地に近い田舎の特権で朝採りのトウモロコシを食べる贅沢だった。
都会に住む奴に、この旨さがわかるか?と思った

最近、やはり起こった
品種改良が…
日持ちがして糖度が続き、作りやすくて病気にならない
(だから生産量が多くなり、競争になって値段が下がり、農家の技術力が低下するのだ)

そこで考えた
下手な考えかも知れないが…
「焼いて売ろう」
一番美味しい調理方法は「均一に加熱する」ということである
野菜や魚は、形が一定ではないから「均一に焼く」ということは大変難しい
だから和食の調理人の間でも「焼き番」というのが一番熟練した人が勤める
(最近ある仕出し屋から転職したいと言う若者の話を聞いた。
入社した途端、朝の3時からオーブンの前で焼き番を勤めさせられたと言う。
所詮安物の仕出しやだから…
しかし、なんでもかんでも誰にでもできるようにしたらいいものか?)

それで人にできないことをすぐやりたがる入道がいた

炭を熾す(=おこす。この言葉がだんだん死語になるのだろう)
なかなか火がつかない
熾し方もあるのだ

焼くというのは、焼きあがるまで時間がかかる(当たり前だ)
だから注文もらって焼きあがるまで待たせると帰ってしまう
事前に網にのっけたトウモロコシが焼きあがった途端、客がこない

そんなミスマッチを乗り越えて、
火の加減を見、
トウモロコシのやけ具合を見、
客の注文の仕方を見

行列が途切れないように…
いつも焼いているトウモロコシの匂いと…
香ばしい醤次郎の醤油の匂いが周りに漂うように…
焼きあげるのである
 

う〜んこれでわしは、焼きとうもろこしで飯が喰っていけるぞ

 

子ども

せわしなく忙しい日々のなか、葬儀が有った

朝の4時に起きて5時に店に行き、準備をして朝市へ…
その後戻ったら、夏祭りの準備をして、トウモロコシを焼き続け夜10時に家につく
そんな2日間の間に葬儀が入った

こういうバタバタの時は、必ず何かアクシデントが起きる
無理して参加しなくても…
と言う気持ちと、亡くなった個人の人懐っこい顔が浮かぶ

末期がんで遠方の娘に引き取られれ病院にはこばれ
あっという間に亡くなり故郷に戻っての葬式である
看取られた人が子どもたちとはいえ、寂しかっただろう
まして風景も見慣れぬ土地で…
友人知人もいない土地で…
そんな想いと…

様々な示唆を受けた人だった
「やはり葬儀に出よう」と決意した

現役を離れてから30年近くになるのだろう
参列者も家族席のほうが多く
友人知人の席はまばらだった
少ない参列者の間に住職と副住職のお経が悲しくも重々しく本堂に響いた
ふと涙がこぼれた

あれは15年前になろうか
「すごい先生がいるぞ」と聞いた
あちこちで、お話をしていると聞いた
一度、話を聞いてみたいと思った
そんな先生との出会いが、3.11の震災だったら絶対潰れただろう古いお寺さんだった
部屋の片隅で、口角泡を飛ばし、眼光鋭く、酒やけとタバコのヤニで小柄な小太りの人がしゃべった
「暴力教師だった。暴力では子どもたちを育てられないと気づいた。」
普通、自分を隠し、良いことばかり話す先生が多いが、彼は自分のしてきたことを、すべてさらけだした。
そして教師としたの後半の人生は、子どもたちと共にあった世界を語った。
 

そんな彼と一緒に会報誌を作って発行した
二ヶ月に一度、24回、4年も続いた。

彼に教わったこと
「子供」は大人のお供ではない「子ども」と書くのだ

高校の先輩だった。合掌

かおしかみえない

先日、ある果実の注文をもらった
果実は季節性のものだから、すぐ売らないといけない
しかし、その農家は売り切れなかったのだろう
昨年のものを冷凍して持っていた

「いくらだ?」と聞いたら今年と一緒で「1000円だ」と言う
昨年のものと今年のものが一緒なのか?安くしろ!

と言うと「じゃぁ〜100円ダウンで…」と言う
いくら冷凍してあるとはいえ、その年月は風味・食感・栄養価ともに相当ダウンしているはずである
本来なら処分と言って廃棄しないといけないかもしれない
保管しておくと電気代がかかるからこの際処分するような安い値段でだしたら…
「やすかったら自分の家でジャムにしてたべるからいい」と言う
おまけに
「生産者の手間がかかっているから、消費者に教えてあげてほしい。安く売るのは、消費者を甘やかすのだ」
と抜かす

農家の納屋にはだいたい大きな冷凍庫がある
農作業が忙しいから買い物に行く隙がないという理由と
大量に買えは安いという理由である
しかし、その大型冷凍庫の下には何年も前の鮭やイカ、牛肉など
何時買ったのかもわからないものがギュウギュウに詰め込まれている
「冷凍しておけば長持ちする」という感覚である
しかし、それは一挙に急速冷凍して−30℃で保存した場合である
まず一挙の冷凍は普通の家庭用のいや業務用でも急速冷凍はできない
また最低−18℃で保管といいながらも開け閉めを頻繁にしていれば、その温度は保てない
冷凍しておけば長持ちするというのは、生に比較してと言うことであるから、
一年というスパンでは、風味栄養価食感すべて劣化しているのが当たり前である
それを十分に勉強もしないで、消費者に押し付け自分を正当化する
 

本当はこのような腹の中の農家が多い
「消費者のため」とかラジオやテレビの前で平気で言うが、実際の腹の中は「金儲けのため」である
どんよりとした眼の中にギラギラとした欲望が渦巻いているのである
そして頭を下げながら舌を出している

今の産直は、顔しかみえない関係である

 

 

 

 

こくう

「こくう」と言う隠れ家的な食事処へ行った。
連れは「そんごくう」と言う名前と関連があるのか?と思ったそうだ
「こくう」は、24節気の「穀雨」から採ったらしい。
穀雨とは4月の20日頃をさし、田畑に雨が振り百穀を潤すといい
「種を蒔く時期」や「穀物の成長を助ける」「これから霜が降りない」とか様々な意味を言う
土地土地に寄って時期が少し外れるが、概ね雨がほしい時期である

盛岡で言えば、ようやく日陰の雪も消え、桜がほころび始め、いよいよ春本番という段階だろう
なぜそんな名前をつけたのか?を聞くのを失念したが…

素晴らしい「旬」をテーマにしたメニューだった

   

 

   

  

そして最後には

くずもちまで出てきた

そうなんだよな〜
このようなこびる食堂にしたかったのだが…
「旬」と「地元の食材」と「酒(?)」をテーマにして…
しかし、こんな腕を持った料理人は腕と高給が必要だが…
元、Gホテルにいたという
今読んでいる女料理人「澪つくし料理帖」を思い出させた

 

緩和ケア

暑くなって弁当の注文が一服している
そのなかで、ある病院から注文があった
「緩和ケア病棟に配達」という注文である
「緩和ケア」と聞いて,すぐに分かったが…

どうやら「末期がん」の患者が入る病棟らしい
その末期がんという診断を受け入れることが条件らしい
その建物は、外来や入院患者の病棟の裏に「都市景観賞受賞」の額とともにひっそりと立っていた
 

義兄は、胃がんで苦しみながら人生を終えた
亡くなる前に、味も素っ気もない大学病院のなか
窓から見えるのは屋根と高層ビルばかりで
「耐えられない痛みが10とすれば、今の痛みは8か9!」
と言っていたのを思い出す

それに比べれば、この病棟は緑が多く、静かで入り口の近くにはホテルのロビーのような空間も有り
こんなところで、痛みが緩和されて最後を迎えられる

 

こんな末期を迎えることは幸せだろうか…
生きていれば必ずあることなのだから…

農業は消費者の問題

朝3時から起きていると、もう夜9時には眠くなる
まして寒い一日が終わって、もっきりを一杯やって暖まっていれば…
ちょうど9時半に布団に入って、深い眠りに落ちようとした途端

携帯電話が鳴った
こんな時間は、店の警備のセコムからだとおもいつつ、布団を抜けだした途端に切れた

着信履歴を見たら友人だった。電話をかけると
「今、テレビを見られる環境にあるか?山下惣一さんがNHKのニュースにでている」という

山下惣一さんは、農業と付き合い始めた頃よく読んだ。
農民作家の直木賞と言われる「地上文学賞」をもらった佐賀県唐津の人である
また直木賞の候補にもなった
 

20年近く前だろうか、沢内村で山下惣一さんの講演会があると聞いた
山下惣一ファンの仲間何人かで出かけた
講演会の終わったあとの交流会
山下さんと一緒に呑み、焚きつけた

「あれだけ若い人たちを扇動しているのだから、一年に一度は岩手に来て若い人たちと呑まないと…
宿泊と酒代は全部出すから、旅費だけたのむ」と言って岩手山下塾を立ち上げた
東北に来たら岩手に寄って、山下ファンの仲間と一杯やろうというのだ
 

それから毎年一度は岩手に来て、盛岡で…北上で…沢内で…
若い人たちと…秋田の人たちと…何回も呑んだ
そのうちに身土不二の本を出すのでと
当時入院中の栄養学者の鷹觜テル先生の病室へ行ったり
専立寺の住職の話を聞いたりして「身土不二の探求」という本がでた
その本の中に小生も「盛岡の友人」と言う形で登場している

ところが小生が心臓のやまいで入院してからだろうか
体調が悪いのでアテンドができなくなり
遠慮したのだろうか、徐々に遠のいていた
しかし、年賀状と新しい本が出てくると必ず送ってくる

彼は、いつも言う
「農業は消費者の問題だ。農家は自給自足すれば事足りるのだから…」

 

種まき入道

シーダーテープというものがある

英語が苦手なわしでも知っている
「シード」要するに種子である

種子をテープに縫いつけてあるのである

何のために…

作業の効率化のためであるが
種子代の節約のためでもある

種まきは、辛い作業だ
腰をかがめて、一箇所に三粒づつ入れていく
(三粒は、一つは鳥のため、一つは虫のため、一つは人間様のため、と言う)
今の購入した大きなメーカーの種は、だいたい発芽率が80%以上である。
昔は、自家採種だったので発芽率が低かったのかもしれない
 

また葉物は、バラマキで落としていく
だから種子の量が半端でなく多かった

それが「種まきごんべい」と言う播種機が生まれた
これは回転する円盤にちょうど種が入るようなくぼみがあり
そこに種が入ってポツンポツンと落ちる播種機である
これで播種する量が限りなく少なくなった
 

それでも精度が低く、もっと高精度にしたのがシーダーテープである
シーダーテープを埋め込む播種機もある
こんどは播種する量が、またまた少なくなった
 

そして、もうひとつ今度はすぐれものである
これは新聞紙に埋め込んだ自作のシーダーテープである

有り余る時間と大量の労力を使って作った新聞紙シーダーテープである

自家採種の少ない量の種を、発芽率が低い種を使用する場合には、効率的かもしれない
冬場の仕事として…

働く場所の創造は、想像である

石油漬け?

フードファームに行った。
ここは知的障害者と、ひきこもりの若者と、震災の被災者の三団体が、合同で農業をやろうというグループである
「ただでさえ農業で飯が食えなくて補助金を出しているのに…
そんな団体が農業をやれるのか?」と多くの人は思う

「農業」とは「農」を「産業」にすることである
この団体が狙っているのは、違うことである
「産業」ではない
「なりわい」なのである
農は以前、なりわいであった。
それが昭和36年の農業基本法で、他産業にまけないと言う
単一作物を大規模に作る産業に転換させた
それまでは「小規模有畜複合経営」であった
ようするに野菜くずを与えた庭先養鶏、あぜを利用した大豆、雑草を食べさせる牛、残飯を与えた豚、それらの糞尿を発酵させて畑や田んぼにもどした。
小規模で廃棄物がでない循環型農業である

今、大規模稲作農家が野菜の栽培方法を知らない。畜産農家は大量の糞尿廃棄物を多大の経費をかけて処理する
土地利用型(大根・キャベツ・白菜など)野菜農家は、多忙な時期の人夫が足りなくて中国人、フィリッピン人の研修生が入ってくる
施設園芸(ハウス栽培のトマトなど)農家は、多大な設備投資に補助金を利用する

そんな産業としての農業は、合理的に効率化された農業だという
しかし、それはたった50年の近代化農業である
はたして、これは続くのか…

ようするに化石燃料の石油漬け農業である
種子は海外で大量に生産され油で運ばれる
田圃や畑は、油を使ったトラクターで耕起され
油を使って生産される窒素・リン酸・加里の三大肥料は、すべて海外から油を使って輸入される
生産に使われる農機具は、鉄鉱石プラスチックもすべて油を使って海外からの手当
米の乾燥は、油をつかった重油乾燥・
そして単一産地は消費地と離れて運送される油が必要である

今「ピークオイルを迎えた」という人がいる
油が制限されたら…高騰したら…
一挙に食べ物が手に入らない人が多くでる
金を持っていても…

油がないから原発を…
というのがエネルギー政策なのです。
エネルギーがなかった時代を振り返らない
核廃棄物の処理さえできない原発と
多くの人が働く喜びを感じる
「なりわいとしての農、くらしとしての農」
それが本当のセーフティーネットでは…

 

そんなに先の長い話をされても…
目先は大丈夫だから…という人が大部分だと思う
しかし、それはほんの50年先の話かもしれない
50年先それは、あなたの子供が年金をもらう時代である。
「年金がもらえる」と断言出来ますか?

そこにセーフティーネットを張らないと…

月別アーカイブ : 2013年7月

1 / 41234