大迫に行った。
近くへ行ったので、寄ってみたいと思ったのだが…

その男は「途中で電話をよこせ。つながらないところにいるから留守電に連絡を入れておけ」と言っていた
たまたま寄るところが色々あったので、電話をかけないままその男の家についた。
家の前から、遠くには大迫のシンボルのような山が見えた。
電話を入れると案の定、つながらない。
留守電に「今ついた、どこへ行けばいいか?」とメッセージを入れた
30分ぐらいして、疲れてうとうとしているところに、電話があった。
「今留守電を聞いた。今から戻る」と…
ぶどう畑から帰ったきた男は、
「電話をいれておけば、時間の節約になる。時間がもったいない。
農業はのんびりと自分で時間を決められる仕事だと思っている人が多いが…
仕事は時間だ。一つの圃場で作業時間を5分短縮すれば、30分、他の作業ができる。
六つのぶどう畑を回っているのだから…」と言いながらお茶を入れてくれた。

そして言う
「人手が足りない。アルバイトでもいいから週に一度でも人がほしい。農業の稼ぎ方をきっちりと教えてやる
ぶどうは8月20日から10月中旬までの…50日が勝負だ。
 今は房を切りそろえる作業をしている。
農協に出す奴は、カタフサでないと等級が落ちる
そのためにぶどうの房の先端と、肩の部分を切り落とす。
そんな作業はやりたくないがl
既存のルートで流すには、その作業をしなければならない。
先端と肩の部分を切り落とすと、養分が先に行かないので硬い房ができる。
それは美味しくない
 本来はのびのびと養分が全体に回っていくようにすると糖度が上がって美味しい。
それはバラフサという
その代わり、運送途中で粒がばらばらになり、クレームが多発する。
客に直接売るなら、バラ房でつくりたい」

そんな男の作ったぶどうが、8月20日頃から出荷される