黒にんにくの代理店をやっている
まぁ受注業務と配達業務だが…
マージンが少ないが、副産物としてなにか配達があれば…と思ってやり始めたのだが…

朝、男の声で電話があった
「市内のYですが、ふたパック届けてください」
小柄の上品そうな年齢はいっているだろうが、可愛らしく見える奥様がいつもでてくる家からだ
何気なく2パックで一ヶ月ぶんだが…男性からの電話だし
「最近、夫も飲み始めた」といっていたので二ヶ月分だろうと思って二セット(2ヶ月分/人)を持参した

扉を開けて庭に入ると、定年退職したような男性が部屋から手招きしていた
どうやら黒い大きな犬が逃げ出さないようにと抑えているようだ

「すいません。二セット持って来ました」と言うと
「えっ!一人になったので…」と言う
「お一人でも二ヶ月分はありますから…」
「日持ちするからいいかな…」
「へぇ〜大丈夫ですが…奥様は?」
「亡くなりました、この前…」
「えっ!この前と言っても1〜2ヶ月前に元気で話をしたのですが…」
「手術をして、術後の容態が悪くて…つい先日…」
「えっ〜」

「私は、家内が薦めてくれた黒にんにくを飲み始めて調子が良いので続けようと思って…」

「はぁ〜」
なんという脱力感。
つい先日まで元気に話しをしていた人が亡くなるとは…

一寸先はわからない