猫が死んだ
家付きの飼い猫である
もう20年近くいるだろうか
最近見たことがない

と言うよりも猫を避けている
自分が飼うことは…
別に嫌いなわけではないが…
なんだか動物まで最後まで面倒を見る自信がないからである

むかし、子供の頃、抱いていた膝の上で猫がもどしたことがある
また、自宅に着替えに帰って、礼服をきようとしたら毛だらけになっていて
切羽詰まった時間だったので往生した
だから自宅では飼わない
 離れに住んでいる母親も猫は嫌いである
庭を縦横無尽に駆け回り
物置に侵入する野良猫を防ぐためにネットを張り巡らすほどである
しかし、そんなネットを屁とも思わずくぐり抜けてやりたい放題である

そんな自宅の二階にひっそりと密閉して猫は飼われていた
見ないようにして見なかった

家を建てて20年
新築の家が、猫のつめ痕だらけになってしまった

猫は死に様を見せない。特にかわいがっていた人には…という
動物は、体力の衰えを敵に見せないように死の間際は身を隠すらしい

また、かわいがっていた人が家を出る前に…自分が…

「ようやく静かになったな!あと何匹?」
「あと3匹!」