当店の片隅に、いつも「山地酪農牛乳」と書いた冷蔵車が停まっている

多くの客に聞かれる
「あの〜”さんちらくのう”という車は、なんですか?」

「さんちらくのう」ではない
北上山地(きたかみさんち)でやっているから、そう呼ばれるのだろうが…
あれは「やまちらくのう」という
やっている人たちが「山師(やまし)」のような人たちだから、訛っているのだろう
と多くの人が思っている(納得)

山地酪農とは、放牧酪農である
牛を放し飼いにして飼育する酪農である
「おめぇ〜!そんなん当たり前じゃじゃじゃ」と多くのアマちゃんが思うだろう
(今はやりの”あまちゃん”ではない。農業のアマチュアちゃんである)
今の牛乳パックには、芝生で遊ぶ白黒の牛が描かれている
そして「自然」とか「美味しい」とかの文字が踊っている

それは、ほとんど嘘である
今の牛乳は、ほとんどが舎飼い(しゃがい)である。
つまり牛舎で一日管理されて、時間がたったら乳を絞るという酪農である
多くの家庭で奥さんが「父を絞る」ようなものだ
父が、かわいそうだ。
その話は別に移すとして…

「のんびりと草をはむ」というような表現はないに等しい
せっせと穀物を食べさせているのである
あちこちで穀物を食べさせられない飢餓人民がいるのに…
だから東京のど真ん中でも酪農はできる
六本木ヒルズで酪農をしたいものである
牛糞はエレベーターで下ろして、その間に堆肥化されて街路樹の肥料に使用する
猪瀬知事にオリンピックに変わる東京改革として是非提案したいものだ
その話は別に移すとして…

この「山地酪農」は、利用できない山に牛を放牧させて下草刈りをし乳も絞るという。
一石二鳥である
「だから一日暇だろう」多くの人が思う。
小生も思っているが、そうでもないらしい

そんな連中が週に一度、盛岡周辺の家庭や職場に牛乳を配達しているのである。
当初は一台できて一台で帰ったが…
どんどん増えてきたので
二台できて、二台で帰った
油代がかかるので
一台できて、二台で回って、一台で帰る
というように学習して経費を節減するようになった
その一台が、当店に片隅にある車である

それでも、もっともっと経費節減をしないと大変な時代である
いつも二人の若者が来るが、
その人件費だけでも大変である
今のグローバル社会は、人件費との戦いである
その話はべつに移すとして…

週に一度しか使用しない冷蔵車を置いておくというのも問題だ
これを稼働させないと…
とすぐ拡大経済の先兵の思考方法になってしまう
その話は別に移すとして…

だから火曜日の朝は、二人で牛乳の移しっこをしているのである(写真の説明)