お抱えの病院から…
と言っても、抱えて貰っているのだが…
「血糖値を測れ」という命令が出された

女医だったので素直にしたがった
むくつけき男だったら躊躇する

血糖値の測定キッドを渡された

そのほかに、痩せてシワだらけのおなかに500円玉ぐらいの別の装置を張り付けた
(手術前は96kgにぱりぱりの太鼓腹だった。30kgほど痩せて腹の脂肪がなくなり、
皮がたるんで水着姿のポートレートは撮れない)
「この張り付けたのは血液から直接、血糖値を測る」という説明だった
それだけで良いのでは…と思ったが
外から血液を測って、値の整合性を取るというのだ

看護婦が血糖値のはかり方を教えてくれた
いつも耳たぶから採ってくれるのだが
(いつも言われる「おおきな耳たぶですね」
これを言わない看護婦はいない。
いつも言い返す「お金が貯まらない」)

今度は自分で採るので指から採ってくれと言う
血判を押すように小刀でスーッと切ってその血を塗りたくって測るのか?と思ったら

ボールペンのようなもので”ポチョッ”と刺すのである
そうするとそこから血液の玉ができる
それを、すくって測るのである

店に戻り教えて貰った通りにやった。
ポチョッと刺したが、血液が大きな玉にならない。
すくえないほど小さい玉しかできないのである

おかしい、たしか血の気が多かったような気がするが…
本当は、血の気が少なかったのか?

何回やっても血液が大きな玉にならない
もう針を刺すところがないぐらいあちこち刺した
そうだひとさし指でなく中指で…
しかし、出ない

 

お抱えの病院の看護婦に電話をした

「でないんです」
「そんな時は、指をゴムで巻いて…」

やってみた。
大きな玉ができた。嬉しい
その美しい赤いまん丸の球に、測ることを忘れて見惚れた。