仕入れ先が
「こんなのいかがですか?」と持って来た

売れると分かっているものは、どこでも並ぶ
「売れるかどうか?分からないもの」を並べると他店と違う品揃えになる
だから、なるべく時流に流されない商品を並べないと、量販店と同じ品揃えになる
しかし最近、量販店もだんだんマネをするように、同じ商品を並べ始めた

これも、その一つである。
湯豆腐に、けずりこんぶ?そして、かつおぶし?

バカいってんじゃないよ♪(なんかの歌にあった)
湯豆腐は出汁昆布に決まっているだろう
そして鍋の真ん中には、シンプルに醤油に小口切りした葱だ

62年間湯豆腐を食べ続けてきた湯豆腐評論家としては看過できない
(すこし、さばを読んだ。湯豆腐に目覚めのたのは、30すぎてからだ!)
こんな邪道の商品を置くところは無いだろう

そうしたら若い(若いと言っても62歳と比べてだが…)友人が言う
「私の家は、お湯に豆腐を入れて、醤油にかつぶしと薬味を入れて、かけて食べます」

「出汁昆布をしかないのか?座布団だけ敷いて、出汁昆布は、敷かないのか?」
出汁昆布を、しかない湯豆腐なんか
ブラジャーをしてない三歳児と一緒だ(見る勇気も、味わう興味もない)

そんな馬鹿な風土は、どこだ!とネットのレシピを見たら
様々な湯豆腐のレシピが…
しかし、煮やっこや、水炊き風やさまざまなアレンジであって正統な湯豆腐のレシピが載っていない

そしていずれも「豆腐が。ぐらっと浮き上がった頃が食べ頃だ」
と書いてあるが、それが、一番難しいのだ。
これの解決に30年費やした

そして結論
出汁昆布を朝、鍋の底に敷き水を張る。
夜、帰ってきてから小口切りしたたっぷりの葱と醤油の器を鍋の中に入れ煮立てる
煮立ったら、火を止めて半丁分を6つに切って、鍋にそっと沈める。そして正確に5分である

豆腐は田楽茶屋のタマさんの木綿に限る
ときどき固いのや、柔らかすぎるのができるが…手づくりの愛嬌である。