榊山稲荷で、樽酒を二杯も呑んで良い気分になった。
(ちゃんと賽銭箱に100円玉を放り込んできた。無銭飲食ではない!)

また恒例の二軒めである
二軒めは榊山稲荷をおりた先の寺町にある。
稲荷下の酒屋でワンカップでも買って、阿弥陀様と酒盛りでもしよう!
あの本堂は寒いから…

と思って酒を置いてある自販機をさがした。無い。
榊山の坂道を転がり落ちたスーバーの自販機にも無い

おかしい
確か、あちこちの街角には缶ビールとワンカップの自販機が必ずあった物だが…
ひょとして時代が、変わったのか?
酒飲みが少なくなったのか?
日本酒のメーカーが少なくなったせいか?

大体が自販機が原発の元だ
二十四時間365日冷暖房でエネルギーを無駄遣いしているから原発が必要なのだ
冷暖房の自販機が無ければ原発はいらない、という話だ
まったくだ。
熱燗や、冷えたビールが置いていない自販機は、無用の長物だ
しかたがない。
勝手知ったる庫裏に、たしか酒が合ったはずだ
あれをコソッと持って来て寒い本堂で今年一年の無事を阿弥陀様と…
と思って入ったら、驚いた

赤々とストーブが…ついているではないか?

なにか異変があったのだろうか?
いつも夜中まで起きているお寺さんだから
徹夜で起きているのだろうか
それとも消し忘れたのだろうか?
それとも一家で、教会の初詣に行っているのか?
ひょっとして裏の日本酒を隠している最中では…
様々なことが、去来した

とりあえず、阿弥陀様の賽銭箱に札束を入れようと思ったら、嵩張って入らない
いつも「お布施が少ない」と怒られているで気張ったのだが
入り口が狭い!しかたが無いので銀貨とともに落とし込んだら大きな音がした

ガサァッ

その音とともに、ふすまが開いた
「なんだか賽銭箱から大きな音がした」と言って観音様がでてきた
しまった!せっかく阿弥陀様と一杯やろうと思ったのに…

その後は、二階で観音様と寝起きの一休和尚と小弁天さまと酒盛りである
(名誉のために言っておくが…一人で酒盛りである。ここんちは下戸ばかりである)

しこたま司牡丹の茶碗酒をいただいた帰り道は、お寺が曲がっていた