「コリンキーありますか?」
「姫とうがん。まだですか?」

最近変な注文がある
と言うよりも、出回らない品種を、裏庭で苗を作っているので注文がくるのだが

別に温室で作っているわけではない
だから、気温に合わせて少しづつ発芽しておがる(成長する)
だから今頃、苗として売れるようになっている。

最近、紫波町の駅前に産直も入った店を行政が作ったと言う
その名前が『オガール」というらしい。
成長していくようにと、願いを込めた店名だろうが
そういえば仙北町の駅前に出来たJAの産直も、売上が伸びているとは聞かない
(たしか「売上20億を目指す東北最大の産直」という触れ込みだったが‥)

どんどん新しい店が出来る
そして旧来の店が閉まる
新しい店は、成長を求めて頑張る
しかし、成長しない
既存店で十分間に合っているからである

つまり、売上を分け合っているだけなのである
(売上は人口に比例する。人口減少の地方都市は全体の売上は上がらない)
だから成長はしない
だから他所へ進出するしかない
しかし、他所も一緒だ

「新しい発想で‥」「新しい仕組みで‥」と言うが
さんざん考えられてきた社会システムで、そうそう新しいのが出来るはずがない

「コリンキー」や「姫とうがん」のように、数多く売れないものを並べることが違いを浮きだたせる
それは消費者ニーズという大量の要求に対応することではなく、個人個人のちいさなニーズに応えていくことではないか?

そんな事を思いながら、売上が上がらないことを嘆き、落ちないことを祈る、地方都市の小売業である