測定室が大繁盛だ。
朝、ぽつりぽつりときて、今日一日の段取りを黒ちゃんと話していると、

そのそばから「これ量って!」
と手に持ったダンボールを…
中をのぞき込むと「郡山から贈ってきたわらび」

非常に興味有る検体だ

しかし、蕨を束ねてあるだけで…切ってもいない
「あの〜みじん切りにして…と言っているのですが…松園新聞に書いてあったはずですが…」
「あ〜ぁ、そぅぉ〜」と言って、持って帰ってしまった
しかし、贈る方も贈る方だが…「郡山の蕨」
なんとコメントしてあったのだろう。

 

電話がかかってきた
「さきほど電話をしたモノですが…」
「電話は何本もかかってきているので…、どちら様ですか?」
「これから持って行っても良いですか?」
「どちらさまですか?」
「うちにはフードプロフェッサーが無いので、切るのが出来ないのですが…。そちらにあるので切ってくれると…」
「どちらさまですか?」

もってきたのはヒメタケ、西日本の人はたぶん聞いたことも見たことも無いタケノコだろう
西日本でタケノコといえば「妄想だけ」だろうが…(なんと西日本の人はHなのだろう!)
間違い「孟宗竹」のたけのこである。
孟宗竹は冬に母の為に寒中筍を掘り採った三国時代の人物、孟宗に因むという(読み方は「もうそうちく」である)

孟宗竹の北限は、Wikipediaによれば北海道以南というが、だれからか宮城県と岩手県の県境付近であると聞いた
確かにその付近からぱたっと竹林が見えない
だから県央では、タケノコと言えば「ヒメタケ」である。

そのヒメタケが…フードプロフェッサーでは、柔らかすぎて…切れない
切って切って、踏み込んでもう一太刀と思ってもくねくねとやりすごす「くノ一(くのいち)」みたいなモノである
(「くノ一」は女忍者のことであるが、若い人は知らないだろう。昔は、流行った。もう今は昔だ(泣)

 

フードプロフェッサーをかかえて、悪戦苦闘していると、黒ちゃんが
「また来ました、お客さん!」とあきれた顔をして…

しかし、多くの人が様々なものを持ってくる。
その根底にあるのは、数値を調べることではなく、安心を求めていることなのだろう?

「これ調べて欲しいの?北海道の人参」
「たぶん出ないでしょうね。出ても微量で…」
「うん。確認のために…」