朝早く、取材にきた
なんでも「ご飯が炊きあがって、湯気が出るところを撮りたい」という

それでは朝食のために炊くご飯を…
と言うので、早朝の取材と、なった

テレビに出るのは嬉しい
別に「有名なりたい」と言う事ではない
「故郷にいるお袋に顔を見せてあげたい」と言う事ではない
「指名手配されていないと言う証明だ」と言うことではない
「名前と顔を覚えて貰って、焼き鳥屋でツケがきくように…」と言うことではない

広告宣伝である。
弱小企業は、広告宣伝費がない
すこしでも、これで知って貰って近くに寄ったら一人でも二人でも…と思うのだが
 

以前ある牧場のハム屋が、週刊誌のグラビアに載った。
(牛豚一家ではない。いろいろと他にもあるのだ岩手は…)
全国から300件注文があったという
いつも家族労働で少量づつしかつくれないその牧場は…
三ヶ月かけて納めた
納め終わって、一息ついたら、注文も、一息も二息も、ついてしまった。
そして1年後には、リピーターは残っていない
 

そんなモノなのであるが…
一次産業は、生産が拡大しないのである
広告して宣伝して拡大しても、生産が追いついていかない

たとえば田んぼ
一反歩(300坪)で、平均で約600kg(10俵)採れるとする。(正確には500kg前後だが…)
それが最高の肥料設計と最高の天気と最高の水管理をすると24俵採れるらしい
そして翌年は、収量はあがらないどころか、ゼロになってしまう
つまり地力(正式には腐植という)を収奪してしまうからである。
地力は一朝一夕にはできない。長い年月をかけてできあがるものである。
人間は「豊作だから今年は腹一杯食べて…不作の年は、我慢して」という訳にはいきません
毎年毎年同じ量が収穫出来るのが、農業の最高の技術なのです。

じゃ〜水耕を科学的にやれば…という人がいる
そのエネルギー収支は、続くのか?と言う問題がある
土耕農業は、タダの光とタダの二酸化炭素と循環する水で光合成し栽培する
水耕栽培は、その条件を作り出すために、化石エネルギーと資金がかかる
化石エネルギーは続くのか?経済は上昇し続けるのか?

つまり拡大しない農業に今の経済システムは、合わないのである
だからじゃんじゃん広告宣伝をして生産量が上がり、経済的に合う仕組みは
人件費の安い所へいくしかない
又は人件費の安い移民を雇うしかない

話が、どんどん曲がっていく(?)

つまり、私が言いたいのは(聞きたくない人もいるだろうが…)
「広告宣伝費の予算が無い」ということが言いたいのだ(?)

 

取材は、日曜の深夜にやる番組です
地方版ですから、東京・大阪は、インターネットでないと映りません