前に「うどん粥」の話をした。
それに続いて…という訳ではないが

そろそろそういう季節ではないので、早めに話しておこう
毎日、日々、ほとんど、いつも、夕食に食べている「湯豆腐」が、そろそろお終いだ
湯豆腐も、暑い夏に食べたいとは思わない

やはり暑いときは”やっこ”だろう
やっこに細かい鰹節を、葱をチラシたシンプルな奴、
最近は、オリーブオイルに塩という組み合わせも捨てがたい
梅じそに、きざみ海苔もいい
まぁいろいろ有るが、そんな話ではない

冬の湯豆腐残り物の汁というか、昆布だしの利いただし汁がもったいない
それを翌朝、利用するのである
鍋に入れたままのだし汁に、冷凍うどんを入れる
別に冷凍うどんでなくても良いが、いつも冷凍庫に入っているから…
そして”豚こま”である。
豚バラの残りを細切れにして、うどんに散らす

そして、それを生醤油ですするのである。

出汁の効いたつゆで茹で上がったうどんに、豚の脂身がからむ
それに生醤油をつけて頂く
これは何杯でも入る
最近は胃袋を取ったせいで、3杯しかはいらない(?)
(取ったわけではないが、胃袋を食堂の管にしてしまったせいで、食べ物の量が入らない)

これを「鵠沼の夏」と呼ぶ。
鵠沼は「くげぬま」と呼ぶ。

ようするに「くげぬまのなつ」である。
それが何故、料理の名前なのか?

実は…
池波正太郎のエッセイに書いてあるのである
「鵠沼の夏」という題名のエッセイに…
たしか鵠沼に子母沢寛か、誰かだったが…尋ねて行ったときに出てきた料理だった

夏の暑い盛りにふうふう言いながら食べてさっぱりしたような内容だった。
読んで以来、ときどきやるが、やはり湯豆腐のリメイク料理、翌朝の食べ物としては絶品である

これは「盛岡の冬」と言おうか?「冬の翌朝」と言おうか?