戦争が勃発した。
節操のない戦争だ。
戦争に節操なんかあるか?

ところで砲撃の音もなく静かだが…
流通戦争である。

産直ができて、ネット販売ができて、生産者の直売ができて
生協が…地元スーパーが…他県スーパーが…中央資本のモールが…
青果物も、ありとあらゆる流通ルートが、ここへ来て多店舗展開を始めた

青果物の特徴は、「日に日に腐る」
これが熟成されて味が良くなるとか、歳を重ねるほど色が良くなるとか…
年増も捨てがたいとか…

そんな話にはならない。ただただ腐るのである。
(白菜は、貯蔵していると甘みが増してくるが、見た目は萎びてくる。年増のようである)
だから早く売らないといけない。

市場に持って行けば、卸売市場法ですべて買い上げなくてはならない事になっている。
農家は楽である、しかし、安い。
高く売ろうとすると、個人へ直接売った方が高く売れる
しかし、量が捌けない。
農家は、効率よく作業をしようとすると大量に出来てしまう。
と言って少量多品種では、自給自足になって、金が稼げない。

ところがここへ来て、スーパーへ直接納品、地元の直売所へ、インストア産直へ、都市の産直へ
と様々な流通ルートがでてきた。
やろうと思ったら、いくらでも掛け持ちできる
ある農家は、「売上が3倍になった」と笑う
そして販売店を選ぶようになった。
手数料の少ない販売店を…

午前中は飛び回って納品して歩き
午後は明日の納品の準備(小袋詰め)
農作業をするヒマが無い(笑)

小売業もどんどんバイヤーが独立して産直をやり始めた
元スーパーにいた
元生協にいた。
地代の安い田舎で…
人の多い都市で…

追い打ちをかけるように地元のスーパー同士の競争
産直コーナーはどこでもある
青果物売り場の横に…

そしてコンビニも「野菜を…」と○○ソンの社長は…

そこへ中央資本が、これでもか!これでもか!と出店する
中央資本は見せかけだけ、地元野菜を…
主力商品は、他県の契約した大規模農場の商品である

よく考えて欲しい

一人に一個しか胃袋は無いのだ。
30万人の盛岡では、30万の胃袋を満たすだけで良いのだが…

野菜は日に日に腐る
しかし、金に換えると日に日に貯まる

貨幣という腐らないものが、野菜を腐らしている。

市場には物が溢れ、腐らして…それを買ってきて”売る”業者が”うる”おっている
そして、生産者よりも市場で買った方が、安いことがある。
これは、いったいどうしたらいいのだろうか?

命の糧が、自由競争で良いのだろうか?
市場原理で、いいのだろうか?