その店は、看板も掲げていない、木枠のガラス戸という昔の店舗そのままであった。
すきま風が絶え間なく入ってくる。
そんなところで菅原製粉の社長は待っていた。二戸市金田一である。

二戸は、一年に一度行くか行かないか?である。
高速無料だし、そば粉も必要だし、菅原製粉は、まだ行ったこともないし…

という訳で午後1時半の待ち合わせに、一時間も遅れて出向いた。
(その後で予約していた病院は、1時間半遅れて到着した。)

「いやぁ〜吹雪いて…遅れました」というと
「あそこはね。安代の付近でしょ。いつもなんだよ」と話を合わせてくれた
しかし、地吹雪の中を120キロで飛ばして来たのだから、遅れたのは出発時間の問題なのだが

岩手には製粉工場が三つある。
ところが東北には五つしかない。
ということは東北にある五つの製粉工場のうち、三つが岩手にあると言う事だ。(当たり前だ)
いかに岩手が畑作地帯か?と言う事を現すモノである。しかし、そのうちの二つは県北部にある
他の二つ(府金製粉(岩手町)東日本産業(紫波))は、様々な商品展開をしているようであるが…

菅原製粉は、製粉工場と乾麺しかやっていない

それも小麦麺は四種類

蕎麦一種類だけである

「生麺は、毎日配達するのが…」と面倒くさそうに
三代目のもう年は70は過ぎたお爺さんは、ひっきりなしに煙草をくわえながら…
「てぇ〜てぇ〜ぴぃ〜も、できたらオーストラリア産ばかりやるかな?どうせ近場は全部止めるから…」
後継者が居ないようであるが、ちゃんと次のことは考えているようである。

しかし、製粉工場である。製麺工場ではないのだ。
製麺工場は各地にある。しかし、製粉工場は東北に五つしかないのである。
そのうちの一つなのであるから…

しかし、すきま風が寒い
製粉工場も木造で床も相当に年季入っているが…
騒音と方言と、こちらが分かっているだろうと話し始めるので、言語不明瞭〜意味不明の会話が続く

とりあえず試食を貰って帰ったが…

「この乾麺のそばは、無塩だから…「無塩」と表示したら農水省に怒られた」という
そして「この蕎麦は、蕎麦だから…」という.。確かに最初にそば粉が書いてあった。
「昔の味がしてのぉ〜」