「卵は、物価の優等生」と言われても…
バイヤーが来ると蜘蛛の巣だらけの所を見せては、商売になりません

とガラス越しにクリーンルームのような選別工場(GPセンター)をみながら
菊地GPC農場の菊地社長は、多額の設備投資を嘆き、つぶやいた
 

卵には、ヒビ卵や血卵など、様々な欠陥のある卵が産まれる
それはそうだ人間だって、欠陥だらけの人間が生まれている
ダレとは言わぬが、
それを事前に検査して取り除くのが、このセンターなのだ

しかし、今の物価の優等生的な卵は、大規模のウィンドレスの鶏舎で生産される
生産なのである。「そだてる」とか「かわいがる」とかは無縁である。
まさに鶏は、生きている機械なのである。
廃鶏として、つぶされるようとトラックに積まれる時しか、陽光をおがめないと言う
そんな大量生産の生きている機械が、物価の優等生を作っているのである。

ルーデンスの自然養鶏卵は、まるっきりそれとは正反対の作り方である
「健康な鶏が健康な卵を産む」と言う自然養鶏で、手作業で選別をする。

菊地GPC農場は、セミウィンドレスという、開放鶏舎にもできるケージの鶏舎で生産される。
それに選別が、大手並みの、この選別工場である。
これでは採算が合わないだろうと
「これを設置することで、売上は上がりましたか?」と問うと
「いやぁ〜これでは当たり前のことをやっているのだから…」と言う

大手は当たり前でも、中小にとっては、大変なことであるが…
先日の震災で、大手の採卵養鶏は、ほとんど機能しなかった
飼料がない、油が無い、ので断食させたという
岩手は中小の養鶏業者は、自然養鶏をのぞけばほとんどなく、
菊地農場がフル生産をしたと言う

こんなときこそ、小さくて良かった

と菊地社長は語った。