一ヶ月前だろうか、一緒に呑んだ。
旦那は「運転手だから…」と言って、奥さんが、呑んだ。
才媛美貌の奥さんと、ぐいぐいと一升瓶を空にした。

先日、お寺の坊守さんが「Iさんが亡くなった」という
「Iさん?」
ぴんと来ない。その辺にある名前ではないのだが…
一ヶ月前に一緒に呑んだ仲である。
どうしても結びつかないのである。
フルネームを聞いて、声を出してしまった

「Iさん!」


東男に京女という言葉があるが
京男に江戸女という夫婦だった。
京男らしく、もの静かな、穏やかに話す人だった。
ただ、その名前に似て武将のような沈着冷静がにじみ出てくるような人だった。
何故、岩手に居を構えて永住したのか?
一度、聞いてみよう!と思っていた
大学を出て家具職人として生計を立てていた。
その生き方を、聞いてみよう!と思っていた

その彼が”心臓麻痺で露天風呂で亡くなった”と言う
”六十五歳だった”と…
亡くなってから、いつも思う、もっと様々な事を聞いておけば…

合掌!