「ダイエットなど、アウトプットとインプットの差だ。食べなければ痩せる」
といつも思っていたし、誰それとなく、言ってきた

しかし現実問題、痩せるのは難しい。
何回ダイエットに挑戦してきたことか?

せっかく朝飯・昼飯と500kcalに押さえて、夜は大酒呑んでラーメンを食べる
朝は、押さえても…昼間にラーメンライスを大盛!(どっちも大盛)
朝・昼・夜と押さえても、夜食でたぬきうどんライスを食べる
なんと言っても炭水化物が多いのだ。炭水化物は美味しすぎる
満腹感に幸福感が重なるのだろうと思うのだが…

それが苦しまずに無理なくダイエット出来るのだから、近頃は日々楽しい。
4日で1kgづつ痩せていく
76kgぐらいの時点で、少し躊躇した
現在、73kg。大分躊躇している
「72.4」「73.6」「73.1」 と73kgぐらいを行ったり来たりこの辺で落ち着くか?
とウエスト84cmのジーパンも買ったし…

しかし、この脱力感、腹から力が…あるけばふらふらと…
 食い物をしっかりと食わないと不健康に痩せてはいけない

という訳で定期検診で医者に言った
「やはり食べられない」
医者は、どうやらすぐ分かったようだ
「手術の傷跡が固くなっているからだろう。
風船を膨らまして広げれば…すぐ胃カメラ!」と看護婦に告げた

またも内視鏡室へ
人生も終盤になって、カメラを口から入れられ、ケツから入れられ。
おまけに股からカテーテルまで入れられて…
レントゲンに始まり、CTから.MRIまで…
身体の中から外から、もうありとあらゆるところが裸にされた気分である
「もう隠すところは無い。清廉潔白!」
そんな感じ!

内視鏡の医者は、ひげ面の若い医者だった
「もし狭くなっていたら、手術した部分で風船を広げますから…
その場合、その部分が裂けて血が出たり…破けて漏れたり…色々とありますが
手術しますか?食べられないよりましだと思うが…」

迫力におもわず、うなずいてしまった

サインをさせられてベッドに横たわると同時に喉の奥にスプレー
麻酔だという。
口に赤ちゃんのおしゃぶりのような物をくわえさせられて、あっという間に長い胃カメラがグイグイと…
涙とよだれと鼻水が…
”苦しい”と思うまもなく医者は
「風船!膨らまします。始まるときは言いますから…」と言って
カメラがどんどん胃の中から腸の入り口へ…
この前みた大腸の中と一緒だ。大腸の方が大きかったような…
入り口も出口も、似たようなものだ!と思うまもなく
「始めます、3で1分。次に5で2分。まだ余裕があるな8で2分。今日はこれで終わり」
食道を取ってしまったのだから、胃か?なんだか圧迫感がしたと思ったが…
「すこし出血しましたが、止血剤を大量に振りかけておきましたから…、気分が悪かったらすぐ病院に来て…」
待合室で精算を待っていると医者が出てきて
「食べ方工夫してよ。食べ方!」という

しかし、弾力性のある人間の身体に風船を膨らましたからと言って、そのまま広がっているのか?

その夜、食べられそうだ。と喜び勇んで酒を…つまみを…飯を…
一挙に放り込んだら

「詰まった」

魔子様は「なんだ!治って無いじゃないの…」