「あら綺麗だね。雪がこんもりと丸くなって…写真に撮りたいね〜」
と母が言う
「後から雪かきに来るよ」

自宅の雪を脇に寄せ、車を出せるようにしてから、庭を通って母の住んでいる母屋へ行く
ところが雪が多すぎて、行けない
屋根の雪が落ちて深く積もっているからである
足の長い小生では、深い雪に腰までつかって次の足があがらない
(短ければ泳いで行くのだろうが?)

仕方がないので、表の道路から母屋に行く
大体が道路から20mも離れた玄関である
その雪かきだけでも、一時間はかかる
いつも後回しにしてきたが、今回も後回しだ!

母屋の隣にアパートがある
ここの住人は、雪かきに出てこない
玄関までの20mの道路は、共有道路なのだが、
いつも知らんぷりして、挨拶しながら脇を通っていく
(「挨拶するだけましだ」と言う人もいるが…)
ひどいときには、車を置いていると
「道交法違反で警察に言うぞ」と怒鳴り込んで来る奴もいた
町内会費も払わない、独身の銀行員だ。

朝の雪かきは、近所付き合いである
見知った顔が出てきて、「雪が多いね〜」と挨拶を交わして
無事を確かめあう(?)
窓から誰か雪かきをしているか、見ながら
遅れないように、仲間に加わるのである

一軒、おかしなのもいる。
早朝にみんなが出てくる前に、やってしまうのである
負けまいと、朝早く出ても、いつも終わっている
ひょっとして寝ないで雪かきをしているのか?
それも、人より綺麗に雪かきをしている
雪かきした跡は、性格がでる。スコップや箒の跡が残るから
しかし、その人は挨拶しても、挨拶を返さない人だ

隣のうちは、おばあちゃんがいたが、娘に引き取られて留守である
こんもりと雪が積もっているが、誰も雪かきはしない
住んでいるときは、雪かきをしてあげたが、居なくなったのでほったらかしだ

いつも他所の所まで綺麗にしている家がある。
定年退職したのか、リストラされたのか、いつも家にいる人だ
やる仕事が、ないのだろう

いつも綺麗にしていた家が、玄関から門までの細い道しか雪かきしない
そういえば、退院してきて体力が無くなったのだろうか?
 

北国の雪かきは、各家の事情がよく分かる