若いころ、よく聞いた言葉がある
「ハクいスケ」と言うのだ
そういえばこの頃、聞かない

調べてみたら、江戸時代の言葉だという
「はくい」というのは、良い・すばらしい・美しいと言う意味らしい
つまり「ハクいスケ」というのは、「いい女」という意味である
同様な意味で「まぶい」という言葉が今も残っているらしい
わたしの回りは「ハクいスケ』ばかりだと言っても過言ではない。
(そう言っとかないと、後が怖い。)

その「ハクいスケ」に、一人加わった。
弊衣破帽号の次世代号である

中古屋のおっさんに「新車じゃん!」と感嘆の声を上げたが…おっさんは
「中古ですよぉ〜」と、はにかんだ様に当たり前のことを言い
「スピード出ますから、ゆっくりと、ゆっくり…。道は凍ってますよ」と続けた

いや快適である
なんと言っても外観がピカピカで、穴が空いていない。
錆びも付いていない。よく見るとボディがぶつかったのか引っ込んでいるところはあるが…
座席シートだって、中綿が出ていない
後の荷台は、行ったことのないラブホテルみたいだ。
ここへベッドを持ち込めば、十分昼寝が出来る

走っていても空気の流れを感じない
この密閉性は、なんだ!息苦しくなるじゃないか?
窓を開けようと見ると、自動ではないか?
これで運転をしながら助手席の窓を開けるのに、横になって手を伸ばしてくるくる回さなくても良い
これは危ないのだ、横になったときに一瞬、目の前が見えなくなる

                     

すごい安全装置だ。仙石の暴力装置とは訳が違う(意味不明)

それになんと言っても「まな板」付きだ。
キャベツ畑に行っても、胡瓜のハウスに行っても、即座に調理できる

   

まったくこの車は「ハクいスケ」の「マブダチ」だ!

欠点が一つある
複雑なギアと左足の置き場所だ。

ギアは慣れれば、何とかなるが…
左足は、定年退職したおっさんみたいに居場所が無い。

左足でアクセル、右足でブレーキと置き場所を探してみたが…
どうにも居心地がよくない
金を持ってこなくなったら、家では用がない定年退職したおっさんの心境だ。
仕方がないので、尻の下に敷いておこう。(奥さんの…?)

しかし、こんな胴長のウエストのくびれもないのが、なぜ「ハクいスケ」なのだ?

実は、ナンバーが「はくいなぁ〜」なのだ

これから「ハクいスケ号」と呼ぼう