雪が降った。
当たり前だ!北国の11月も末、降っておかしくもない。
これが槍が降ったり、ダイヤが降ったりしたら、逃げたり、拾ったりで大忙しである

「じきに溶けるだろう。道路は濡れているだけだし…」と油断をした
サラサラ降っていた雪は、シンシンと降り、そのうちにドンドンと積もり始めた
あっという間、ほんの一時間のことである。
今日は集荷に県北に出かける朝だ。
「岩手町は、大分降ったようですよ」と言う

とりあえず弊衣破帽号のタイヤを4輪駆動にして…
(手作業でタイヤの中心部を、回す古いタイプなのだ!)
しばらく様子を見ていたが…
どうやら降り止む様子がない。

山道を行かなければ…大丈夫か…
坂道をいかなければ…

と思いながらそろそろと出発するも、ハンドルがきかない
ブレーキを踏むとズルズルとすべる
ちょっとこれでは…
まだタイヤ交換をしていない、普通タイヤだ!
しかし、何で普通タイヤというのだろう
替えるスタッドレスは、異状タイヤなのだろうか?

そんなことを想いながら、しかたなく家に異状タイヤを取りに行った。
しかし、坂道の途中で、ゴミ収集車が停まっていた
ブレーキが利かない、ハンドルを切ると、車体が横になって…
どんどんゴミ収集車に近づいていく…
一瞬の隙を突いて、脇を通り抜けた

弊衣破帽号は、女好きである。
雌の車とみると、すぐ近寄って接触を図りたがる
何度、危険な目にあったことだろう

後の車から、「遅い」とぶつぶつ言われながら、ようやくタイヤを工場に持って行くと

「これでは〜岩手町は無理ですね。スリップも見えてる坊主ですから…」

という訳で坊主タイヤから剛毛のタイヤに替えた

   

しかし、なぜ坊主タイヤというのだろう
極悪和尚は坊主だが…パヤパヤではあるが髪の毛はあるし…
凸凹のあばたもあり、つるつるの肌ではない

そういえば亀吉殿の頭に似ているが…
亀吉殿の頭なら○○タイヤと言うはずだが…
 

しんしんと降り続く雪を見ながら、難解な問いに呻吟する入道であった