苗ハウスの裏の広場を整理した。
これから冬場、雪を捨てるところが無いからである。
北国は、冬場は雪との戦いである。
(魔子様との戦いは、一年中ではあるが…)
若いころは、「いかに早く起きて雪かきをするか?」が、新興団地の住民の競争だったが…
もう定年が過ぎて気力が無くなり、役所に「除雪が遅い」と文句を言うようになったという話を聞く
北国は出勤前に家の雪かきをして、会社について会社の雪かきをして、
雪が降り続けるようなら就寝前に雪かきをして、朝の雪かきの軽減を計るのである。
雪かきに労力と時間を取られて「売上がそのぶん落ち込むのは、仕方がない」と胸を張って言い訳をする小生であった。(泣)


当店も広い駐車場を、いくら若いから(古いから?)と言って人力で雪かきをする訳にはいかない
そこで道路の除雪をしている業者を頼んで除雪してもらう事にしている

除雪は、北国の大事な公共事業である。
雪が天から舞い降り、仕事の無くなった土木作業員・農家に、仕事をもたらす
昔は出稼ぎ、少し前はスキー場のアルバイトなどが有ったが、今はスキー場も閑古鳥が鳴いて、仕事がない
公共事業批判をしている小生も、除雪だけは認めてやらないといけない
 雪の多い沢内でおひさま米(天日干し米)を作っている渡辺哲哉も、例年除雪の仕事をしていたが、
今年は「県から土壌分析の仕事が出来た」と喜んでいた
秋に畑から取った土を分析して、春の肥料散布の参考にするのである。
なるほど、そんな公共事業もあるのだ
そのほか、道路ののり面の工事作業員、酒造りの作業員、パチンコ屋店員、まだ少し客がいるスキー場
焼き鳥の串さし、などなど、農家は様々な仕事を探して冬場の仕事をしている
「専業で、冬場は休み」などという農家は、ほとんどいない。

 

店の除雪した押した雪を、溜める場所が必要となってくる。
除雪車が押しやすいように、構造物を取り払い、
「ここに押して溜めろ!」というスペースを作ってやらなければならない
大切な冬の準備の作業である

そんな作業をしていたら懐かしいことを思い出した

これは春に、苗を置く台である
上から水をかけるので、水が溜まらないようにしなければならない
そのため、網の上にのせるのだが…
探し回ったが、適当な網の台がなくて…(あってもべらぼうに高いし、小さすぎる)
ある人から言われて、道路のフェンスを利用した物である
あちこちの道路から引っこ抜いて、見つからないように盗んで集め回った
と多くの人が思うだろうが…
これは廃棄物業者から買った物である
役所の入札で、落札したものを積み上げてあったのを買って、L字鋼を溶接した

「入札で落札した」というとすぐ「談合だろう」と想う人がいるが、談合である
「談合は悪」という方程式がなりたっているが、談合も地方の少ない仕事を交代で順番にするためのシステムである
これに大企業が国会議員を使ってちょかいを出したり、仕切るから問題なのである。
大企業は正々堂々と競争入札で勝負しろ、ちいさな地方の仕事に口出しするな、と声を大にして言いたい
しかし、そんな事を知っておりながら、談合を指摘されると摘発する役所も情けない
役所に言いたい「胸を張れ!談合は地方で仕事を回し、金を回す大切な安全装置なのだ!」
言えないなら、ワシが言ったル!


しかし、フェンスは廃棄物として入札にだしたものだから、当然錆びだらけである
開店前の平成7年の春、魔子様と当時小学生だった息子と、三人がかりで錆びを落とし塗装をした
”お絵かき”が好きな息子にペンキを持たして
「好きなように書いて良いよ。好きなように…」とだまして…
今、息子は東京で土木関係の仕事をしている
好きなように、仕事をしているだろうか?