久しぶりに結庵の旦那が青白い顔をして配達に来た

「大丈夫?」と声をかけた

一ヶ月ほどまえから、配達に来なくなって、代わりに奥さんが配達に来ていた
ある日突然、背中がこわばり、苦しくて息が出来なくなった
自宅に戻って休もうとしたが、だんだん苦しくなってきて、病院に行きそのまま入院となったらしい
診断は「動脈瘤乖離」大動脈の中が裂けたらしい。
ICUに入って入院と自宅安静を続けていたという

「いやぁ〜治療も何もしない。
ただ血圧を下げて安静にしているだけで…6kgほど痩せました」
と言いながら、外見はそう変わっていなくて、
「一週間ほど点滴で栄養を取っていたが、食べたくて食べたくて…」
相変わらず大きな腹を揺すって…

盛岡はだんごの産地(?)である

盛岡だんごといい、最初食べたときには驚いたものだ
形が違って、あんこが違うのである
むかし食べた団子は、円柱形だったが、盛岡団子は球形で、
あんこは、ねり餡ではなく、つぶ餡なのである
また醤油団子は、団子専用醤油と言うのが売っている(業務用だが…)

なぜ盛岡団子という名前まで付いて、根強く残っているのかと言うと
米が採れなかったから、くず米まで粉にして利用したなごりではないか?
と結庵の旦那は教えてくれたが…
いずれにせよ団子屋が、人口の割合には、あちこちの街角にあり、量販店でも販売している

結庵は、”とりら”の編集長に紹介して貰ったが、
転職して団子屋始めただけあって、新しい事に取り組む姿勢がある
普通の職人では、こうはいかない
当店の秘伝一家の「貴奈子(きな粉)」の製造元でもあるし
きな粉を利用して「きなこ玉」という商品も作ってもらっている

「おかげで東京にいた息子が帰ってくることになりまして…
それを機会にラブホテル街にある店をたたんで、自宅兼店舗を建てようと…」
と嬉しそうに…

そうなのである。ラブホテルに入ってくるカップルの需要があるから、店を出しているのか?
と思ったら、店舗の売り上げは、少ないと言う