「10万で買ったよ」と嬉しそうに田村久一は言った
先日から、「コンバインが故障で、稲刈りができない」と言っていたが
中古のコンバインを10万で買ったという

「まだ260時間しか乗っていない奴だ」
(コンバインなどの農業機械は、作業時間で、どの程度の利用したかの中古価格がきまる)
「袋のやつだけど…」
(今主流は、稲刈りをしたら籾がコンバインのタンクに溜まる仕組みである。それ以前は、コンバインの脇に人が乗り袋に詰めながら稲刈りをするタイプである)

新品なら以前は500万をするコンバインが、型が古くて10万まで落とさないと売れない。
車で言えば、500万する3万キロしか乗っていないマニュアル車を、10万で買うと言うことなのだろう

田村久一は「稲刈りを頼めば、一反歩1万5千円かかるから、一年で元が取れた」
と嬉しそうに笑った。

農業は機械代が、大変かかる、
農業機械のために働いているような物である
また機械が効率よく働けるように、土地改良をする
それも補助が出るとは言え、半額負担の20年払いとかの条件である

農業予算は、機械屋と土木屋への公共事業である。
以前は「結」と言って部落総出で、助け合って作業をした物だが、今は競って機械を買って個人で作業をする
身体は楽になったが、コミュニティが無くなって、財布が苦しくなった