静眠堂に行った。
しかし、静眠堂というのは良いネーミングである
「静かに眠る」
いびきのひどい人はお出で!という感じだ。

これが、「永久に静かに眠る」となったら問題だが…
「永眠堂」
なんだか有りそうな名前だ!

静眠堂は「睡眠時無呼吸症候群」を治療する
永眠堂は「安静時無呼吸症候群」を処置する

そんなことを考えながら二回目の入院である
前回の失敗を繰り返さないように

前回は、パンツ一丁で寝乱れた姿を撮影された
今回は寝衣というものを借りた
(スリッパとタオルとバスマットと歯ブラシと寝衣がついて1050円である)
そしてカメラにガムテープを貼って

すぐ眠れるように、シャワーを浴びて…
ところが汗が止まらない

極細スパゲッティ症候群のような
脳波から心電図から身体のあらゆる所へ電極をつけるのだが、その電線がすごい数になる
ばんそうこをはりながら看護師は
「あら汗で、ばんそうこが張り付かない」と嘆いている

そして最後にCカップである
頭に何本も電線が繋がっているのに、ネットの帽子をかぶって
その上からCカップ

これじゃ、お見合い写真にはならない
人には絶対に見せられない
これで外は歩けない(歩くことも出来ないが…)
こんな写真をインターネットで流されたら、生きていけない

それよりもコレで寝られるのかよ!
寝返りも打てないじゃないか?

あんのじょう、うつらうつら…うとうと…が続く
おもいっきり、この辺で横向きに…
うつらうつら…うとうと…

大分寝た!そろそろ朝だ。
しかし、何時だろうか?
息苦しい。
Cカップを取って、ブザーを押した
出てきた毛むくじゃらお男性看護師に
「線を取ってくれ」
「今、1時55分です」という
う〜ん、朝まで長い

と思ったら
バタン
とドアが開いた
「5時20分です」と無表情に看護師は言った

難行苦行の一晩が終わった。

隣のレストランは、6時だというのにもう掃除の人が入っている

朝の町は、まぶしい。

夜勤明けの若い人だろうか、早出の人だろうか、牛飯をかっ込んでいる