「トマトが,こんなにちっちゃいだもの…」と藤沢精悦は,親指と人差し指を丸めた

ハウスのトマトには、実が付いていない

田村久一は、「5段は花が飛んだ。9月はトマトがない。」という

高温障害である
別にトマトが無くても生きられるが、無いと言うと欲しがるのが消費者である
「2010年夏は観測史上、もっとも暑い夏だ」というニュースが流れ、ここ盛岡でも8月の温度は、今までの記録を塗り替えた

日中暑いのは、植物にとってそんなに影響がない
それよりも夜温が高くて、日中との温度差が無いことが問題である
植物は光合成で、ブドウ糖を作り出し、地中の窒素を結びついてタンパク質をつくり茎や根を伸ばす
光合成のブドウ糖が、地中の根に行く夜間、温度が高いと根ではなく、草体の維持に使われる

人間だって一緒である
「暑い夜は、汗だらけになって子供を作るより、じっとしていたほうが…」
そこで人間は、クーラーをかけて…
植物の場合は、灌水や寒冷紗をかけて

露地で栽培するのは、自給菜園か家庭菜園ぐらいである
出荷用のトマトは、ほとんどがハウス栽培である。

ハウス栽培は、温度管理や水管理がしやすいが、高温になると温度を下げることが出来ない
温度を下げると言うことが、一番エネルギーを使うし、単価の安い農産物に高価なエネルギーを使うようなことは出来ない
それで遮光をするために寒冷紗、蒸発潜熱を利用する灌水をする
ところが、その程度では、温度が下がらない
トマトの栽培適温は、日中25度夜温が15度以下であるが、そんな温度は今年の夏はない
8月盛岡の最低気温が20度を割ったのは、一日だけである

そろそろトマトが切れてきた。

    

盛岡の暑い夏は、まだまだ続く。