店の前にバス停がある。「小林牧場」というバス停である
まわりに牧場はない
店の前に「小林さん」という家はあるが.
昔、この付近は谷地で馬を飼って水飲み場が有ったという
小林さんが馬を飼っていたので、小林牧場という名前だという
「ちいさな野菜畑」という名前に変えてもらったら.と思うが、「たいそうな金を要求される」という
そんなことを、バスの中でCMを流す営業マンが言っていた。
「CMを流す方が、安いですよ」
しかし、現実に即していない名称をいつまで使い続けるのか?(怒)

そんな小林牧場から、久しぶりにパスに乗った。

盛南の工業技術センターに行くために、盛岡バスセンターで乗り継いだ
驚いたことに、冷房が効いている、ヘボ号より快適だ
しかし高い、車で行けば20分程度のところが、乗り継ぎの待ち合わせも入れると1時間もかかり800円近く取られた
ヘボ号は、リッター12km走るから、その金額だと、100km離れた県境まで行ってしまう

しかし、呑まないといけない(別に呑む必然性はないのだが.呑みたいのだ)
今日は土づくり研究会で、工業技術センターの視察である。終わったら意見交流会という名の「呑み会」がある
呑み会に参加しなければ良いのだが.。極力、呑み会には、参加するように努力している。
「努力しなくても良い」という声もあるが.

土づくり研究会は、岩大の工学部の清水先生が、言い出しっぺで、農研センターの宮下前所長が会長である
「工学部が考える農業」というのが面白い
農業は、1次産業と呼ばれるが、農業は基盤産業ではないかと思う
工業や商業に携わっている人も、食べないと生きていけないのだから
それが並列の1次産業と呼ばれると、工業や商業と比べられて効率が悪い、生産性が悪いという評価をされる
そんな産業に、人が集まってくる訳がない
そういう意味で、農業は様々な角度で考えないといけないと思うのだが.

その第6回目が工業技術センターの視察である。

最初は、工業技術センターの概要をスライドで説明を受けた
歴史は、日本最古の(と言っても明治6年だが)工業試験場だというが、研究人員は東北最小だという
その辺に県の姿勢が見られるような気がする.

しかし、「工業」と唄っているが。結構農業と関連した食品工業の仕事をしている(醸造試験場を併合したせいか)
清酒、地ビール・米粉・麦・雑穀・果実の商品開発が持ち込まれているようだ
そのなかで、リン酸の回収リサイクルに力を入れているようである
植物にとって窒素・リン酸・カリの3要素は、必須三要素であるが、その中でも岩手の歴史はリン酸不足の歴史であり
リン酸の過剰投与で、なんとか作物が作れるようになったのだが、そのリン酸が枯渇する時期を迎えているという
その枯渇資源のリン酸を、工業的利用と農業的利用との綱引きが起きているという
そのために、県内の下水道汚泥からリン酸資源を回収して再利用するシステムをつくろうとしている
即「リン資源地産地消研究会」に入会した

「黒ボクというのは、良い土」というが一般的だが、黒ボクは新生火山灰土でリン酸の吸収を妨げるアルミを含んでいる
そこまでは知っていたが、
「黒ボク地帯(関東ローム層。岩手。北海道)を避けて稲作地帯が広がっている。」という地図には驚いた
窒素は、根粒菌や空中から窒素を固定することができ。
.(雷は、昔から稲妻や稲光とよばれ、稲に窒素を固定する要因として古くからしられている)
またカリは、草木灰から取ることが可能である。
リン酸は、鉱物からしかとることができず、その鉱物が海外の輸入に頼り、一番必要としている黒ボク地帯が岩手には広がっている
そのリン酸を、リサイクルしようというのだが.
昔、産業廃棄物をやっていたころ、「下水道汚泥には重金属が含まれて再利用しにくい」という話があった
今は、それも解消する技術が出来ているという
リン酸のリサイクル。これは岩手にとって必要な技術であると思ったのでリン酸資源地産地消研究会に入った

科学技術というのは、どんどん進んでいる
しかしそれを利用するための資源的なエネルギー問題と、経済上の採算という、大きな壁が乗り越えられるのだろうか?
それが一番の問題だと思うのだが.