ヘボ号に乗って、高速を走る。
だいたい130km/Hぐらいまでは、大丈夫だが…、それを超えると車体が異常な音を出し、フレームがきしむ
命がけである。
”ひょっとして分解するかも知れない。”という恐怖と戦いながら…

そんな東北道は、晴れてはいたが、山形道に入ると雲が多くなって山はガスをかぶっていた

,これでは、裏日本は、すごしやすい天気になって…

と思ったら,トンネルを抜けると、ピンカーンと真夏だった

昔といっても小生が学生時代のころだが、「表日本・裏日本」という言葉があった
そのころ「裏日本という言葉を使わないようにしよう」という運動(?)が行われ、今はそういう表現はしない
大体「裏」という言葉は、裏社会とか日の当たる表の反対で陰の部分みたいな感じがする
当時は、日本海側のイメージは、どんよりと曇り空がつづき、大雪が降るという冬のイメージが強かった
同じ下宿の福井出身の奴は「裏日本」というとマジで怒っていたが…
たしか教科書にも「裏日本」と書いてあったような気がする

そんな裏日本の山形は、青天だった。

山形道は、無料共用中の所があったり、一般道を自動車専用のところがあったり、道路交通行政のゆがみが現れた道路で、政権交代で振り回されているような、道だった
山形から仙台は通ったことがあったが、山形から酒田方面は未知の世界だった。
鶴岡インターでおりた。

鶴岡と言えば「鶴岡雅義と東京ロマンチカ」である。
なんでも、鶴岡雅義は、鶴岡出身のためそういう名前を付けたと思っていた
真偽は不明である。たぶん嘘くさい。嘘だろう。嘘だ。と思う

知らない道、知らない街を歩くのが好きである
あの角を曲がれば…左に行くか…右に行くか…どんな風景が広がるのだろう
そんな思いで目的地を探すのが大好きである
ところが庄内は違った。
庄内は平野だった。


鶴岡の街を抜けると、そこには街角がなかった
遠くに低い山並みが見えて、ただただ広い田んぼと大豆畑である
鶴岡インターから5kmぐらい離れたところが待ち合わせ場所だったが…
12時20分にインターを下りて、待ち合わせ場所に着いたのは、1時30分だった
1時集合に、30分も遅れてしまった
途中で出会った中学生とおぼしき体育着の自転車に乗った三人組に聞いた
「農業試験場ってどこ?」
「農業試験場?しらない」「戻ったら…」「あっちの方だと思うけど…」

土手を自転車に乗ったおばさんを見つけた。
車を止めて声をかけたが、怪しいと思ったのがすり抜けて行った
慌ててまた追いかけて、通せんぼして聞いた
「農業試験所ってどこ?」
「はぁ〜農業試験場?役に立たなくて…」

たんぼ道には人が見あたらない。
広い道路には、車が走ってはいるが…
仕方がないので、釣り道具屋に飛び込んだ
「農業試験場を知りませんか?」
店員は、地図を書こうとするが客が
「鶴岡警察署を曲がって橋を渡ってまっすぐ…」
「そこを通って来たのですけど…」
「まっすぐ行けば”白藤”というドライブインがあって…」

”アッこの人が確かだ!”待ち合わせ場所が白藤だったのだ
 

あとから地図をみたら、周辺を八の字に巡っていたようである
広い道路から入った田んぼ道が曲がっていたので、元に戻ってしまったようだ
目印のない広い平野部には、頭脳ナビは効かない!と発見をした
しかし、ナビは人間を馬鹿にする。
考えないで、言われるまま走るという行為は、脳みそを退化させる
うちの魔子様はナビを信用しない。
「へんなところへ連れて行かれたどうするのよ!」と言って

庄内平野は山が見えるのに広い。ちょっと変わった景色だったが…
さすが裏日本、夕日がきれいに沈んでいった