「冬は寒い。夏は暑い」「当たり前だ」と言ったら
「南半球では、逆だ」と言われた(しゅん…)

この暑い夏に、寒い冬の用意をしなければならない
それが秋収穫用の種まきである。

先日、竜田揚げ丼を食べに来た「淳(女性)」は
「真室川では。春から冬の準備をするのです」と本を差し出した

  

良くできた本だ、一つの町の春夏秋冬の食文化が余すことなく書いてある
一つの町と言っても、合併して一つの町になったので、集落によって少しづつ違う
一つの町で、これだけの食文化になるのだから、岩手ならさぞ…と思ったが
そんな本は、無い。

東北の冬の寒さは厳しい。
その厳しい寒さを楽しむために春・夏・秋は、あるのだとつくづく思う

その厳しい寒さのための夏の仕事といえば、もう一つは薪づくりである
今年は、遅れている。
冬のストーブ用の薪を、今作らなければ乾かない

その薪を、いわて森林再生研究会の理事長と毎年二人で作っている
薪は、通常ナラとかクヌギの広葉樹なのだが…、当店は間伐材の杉を使っている

杉は熾き(おき)にならずに、すぎ燃える(親父ギャグ)
しかし、一番の利点は、すぎ乾燥する(再度、親父ぎゃぐ)

通常、薪づくりは、広葉樹を
 秋に切り倒して、山で乾燥させ、
 冬に雪を利用して山から降ろし、
 春に薪割りして
 夏から秋にかけて乾燥させ、
 冬に使う

ところがいわて森林再生研究会の間伐材を使っているために
春に切り倒したものを、夏に薪割りして積み上げ、冬に使う
いわて森林再生研究会は、森林ボランティアを育てる研究会である
春に募集して、一年の講習を行う、
きちんと山の道具を使いこなせるようになり
ひとりで山仕事ができるようになると評判で、募集するとすぐ定員になる

そのため、間伐した木は春に切り倒したものしか手に入らない
しかし、”すぎ乾燥する”から問題は無い
ところが薪割りの講習のせいだろうか?おもしろがってだろか?

非常に細かく、丹念に割ってくれる。(ありがたいことである)
しかし、これでは薪にならない。
なぜなら、めらめらと紙のように燃えて無くなるからである
 

そういうわけで理事長は再度玉切りして積み上げることになる

薪を割ることが目的の人と、薪を使うことが目的の人の違いである
世の中、そんなことが一杯ある