夏祭りの時 

町内会長が言った。
「家の光協会だか、農文協だか…、日本の食事を書いた本が…。家内は全然読まないんだよ。あんたの所に持って行ったら良いかと思って…」
80歳を過ぎ、白髪のひょうひょうとした元高校教師である。
 

祭りが終わって、集荷で留守の間にもって来たのは

農文協の日本の食事全集49巻。

各県の地方の昔の食事をおばぁさんから聞きだし、書き留めた物である

これは財産である

一冊3000円近くするから、合計で15万になるだろう
とりあえず、せっせと本棚に詰め込んだが…
心配である。万引きが…
「ふるさとの家庭料理」も、だいぶ抜かれた。
本屋は。割に合わない商売である。
20%の粗利だから、1冊万引きされると、4冊売らないと元が取れない
(本当はネット利益を失うので、もっと多くの損害になるのだが…)

「これは、もらったのものだから…万引きされても良い」と言う物ではない
これだけ揃っているから、価値がある
各県の食文化を、比較できるのだから…
食文化とは、庶民が、その土地で生きていくための智慧の集大成である。
多様な価値観を生み出す源泉ではないか?と大げさに考えるのだが…(微笑)

 

以前「深夜図書館」というテーマの空想エッセーを読んだことがある
24時間、開いている図書館である。
宵っ張りの人も、朝が早い人も…利用でき。
そこでは薪ストーブの上にいつもお湯が沸いて、熱い珈琲がいつでも飲め、朝食には美味しいスープ、そして焼きたてのパンの香りが漂い
多くの人が持ち寄った本を並べ、ページをくる音だけが心地よく響く
そんな森の中の一軒家である

そんな空間を作りたい物だと思っているが…
そんな場所になってくれれば…