「もう田んぼから揚げたよ」と岩崎善隆は言って
「穂が出始めた…」と続けた
「品種は?」と聞くと「こまち!」
「まだ穂揃いにはならないね…」
「8月5日頃じゃないか?」

水田に放していた合鴨を、引き上げる時期である
合鴨は、丸い葉を食べるので、稲のようなとがった葉は食べない
ところが、穂を食べるのである
丸呑みしながら、ズズッーとくちばしでしごくと穂だけが無くなる

そのために合鴨を田んぼから引き上げるのである。
だいたいが6月に入って合鴨を入れ、7月末ごろに合鴨を田んぼから引き上げる
6月は、稲の成長も遅く、雑草が生えやすい。(光が当たって,雑草も光合成がしやすい)
7月に入ると、稲の陰になって雑草の生長も抑制される
それで7月末頃になるとお役ご免になるのである
 

田んぼにいるときは、余りエサをやると雑草を食べない
と言ってエサをやらないと、”腹が減っては戦ができぬ”とばかりに、稲まで食べる
エサの加減が難しいのであるが、田んぼから揚げた合鴨には、たらふく食べさせる
早く太らして肉にするためである

そして8月から11月頃まで太らしてから屠畜する。
それが。青龍麺やひっつみの出汁になる