「昔はね、白・青・赤としかカタログに書いていなかった」と
紫陽花おばさんは、答えた
集荷から帰ってきたら、紫陽花おばさんが岩泉から来ていた
「ちょうどよかった。あんまり品種が多いので、名前がわからなくなった。教えて…」と問いかけた返事である

紫陽花は、ガクアジサイが日本の原種であると言う
タマアジサイは、日本のガクアジサイを西洋で改良したという

「種がこぼれて,変わったのがどんどん出てくるのよ。名前無いの」
「今日は、白いガクアジサイが出てきたので、植えていく」
「これは去年の苗だから、植えてしまう」
「どこ?どこ?どこへ植えんのよ」
「なんでガクアジサイだけなのよ、タマアジサイも良いよ」
「これは、となりのとなりからもらったやつ…名前は知らない」
「いいわね。フラウレイコと城ヶ崎。家では大きくならないのよ」
「この名前は、ハルコだったかな?」
「これはタエコ!ノブコ!」

一方的にしゃべりまくって、植えていった

結局、半分くらいが名無しのごんべいらしい。

手伝ってくれた一言も発しない無口なおばさんは、誰だったのだろう?