下の橋のたもとに「穀」という小さな店がある
USAGI Botanicaのシェフが絶賛していた、パン屋である。
その他に、何人かのお客から「美味しい」という評判を聞いた

駐車場も無い、小生が入ると店内では、すれ違えないほど狭い
(”小生の幅が大きすぎる”と言う批判もあるが…)

通りかかったので、店の向かいの道ばたに車を止めて買った

全粒粉の天然酵母のパンである。噛みしめる度に、じわっと味が広がる
”ひょっとしてこの粉は、自家製粉ではないか?”とひらめきを感じた。
叉、買い求めようと思ったら、しばらく産休だという
5月の中頃の話である。

先日、大迫のHさんが、若い人を連れて店にやってきた。
「”穀”さんです」と言って
珈琲をいれて、話を聞いた。
小生は、だいたい初対面の人には、出身地を聞く。そこから何らかのつながりが出来るか?と思っている
彼は、秩父の出身だという。奥さんは鰺ヶ沢。
盛岡と縁が全くない。
それがなんで盛岡に店を構え、短期間の間に市内で有名な店になったのか?
(有名と言っても、一部のこだわりの人の間で、だが…)

彼の話によると
 学校を出てから海外を色々歩き、秩父の天然酵母で有名なパン屋で修行。
 奥さんの実家(鰺ヶ沢)に転居し、青森で開店しようと思ったが気に入った街がなかった。
 東北旅行に出かけて盛岡が気に入った。
 喫茶店のマスターに、アパートを紹介され、まもなく店も紹介された。
「盛岡に来て、不動産屋と知り合う間もなく、家と店が見つかった」

「へぇ〜よほど盛岡と縁があったのだね」とは言ったのものの
若い人の行動力には、驚かせられる
ちいさな縁から、盛岡に住んでしまうなんて…
「人生とは、ここで死ねるか?と死に場所を探す旅のようなもんだ。」
と思っている小生にとっては「盛岡が好きだ」という彼は嬉しくなる。

30歳、子供が生まれて当分一人で頑張らないといけないが、
「8月3日火曜日に、産休があけオープンする」という
「車がないので、自転車でパンフレットを持ってきます」と彼は、笑った
やはり、自分のところで全粒粉を挽いているパン屋だった。