中学生の職場研修がやってきた
毎年、市内と沿岸と、二つの中学校がやってくる
午前中、実習と、午後は質問をして帰るというコースである

春先は、包丁を持たせたら玉葱で指を切るというアクシデントが有った
今回は、実習をやらせたら、中途半端な仕事をしたので切れた。

「働くと言う事は、端を楽にさせることなのに、仕事になっていない」
「こちとら忙しい時間を割いてつきあっているのに、どういうことだ」
「職場に行くという基本姿勢がなっていない」
と声を荒げて、机をたたいて、怒鳴りまくった
(本当を声が出ないので低い声で怒ったのだが…そのほうが迫力が有ったのかも知れない)

「今日は質問は受け付けない。もう帰って良い」と言ったらシーンとして青ざめた
「だいたい毎年同じ質問で、メモして報告しても勉強にならない」
「学校に帰って、先生に質問を受け付けてもらえませんでした、と言え」

だいたい今の子どもは、会話が成り立たないのである
子どもらしく「なんで?なんで?」という双方向の会話が無いのである
ただ質問を考えてきて、それに回答すると次の質問。
だいたいこれを7〜8年続けてきただろうか
いつも学校に「会話が成り立つ質問姿勢を…」と書くのだが
ひどいときは質問を羅列して二時間かかって回答をした
「どう思う?」と聞いても返事がない
こんな授業は意味があるのか?
職場の邪魔をするだけである
いや本人たちのためにも成らない

別に意図した訳ではないが今回は質問を一切受け付けないで
こちらの思うことを言って考えさせた
「中学生が社会にでる…」と質問がでると
「社会ってなに?」「学校も社会の一部ではないの?」
「どういう意味で社会と言っているの?」
「環境って一言で言うとなに?」
「環境が悪くなるのは、勉強をするからだ」
「勉強とはなに?勉強をして科学技術が進歩して、環境が良くなった?」
「人間が便利になることで環境が良くなった?」
「良い物安く買うということが良いことなのか?」
「就職難は、君たちが良い物を安く買うことで起こったことだ」

矢継ぎ早に次から次へと難問をぶつけた。
一生懸命に答えようという雰囲気はあるが…
何も返ってこない
それにもまして
禿げた大男が語気を鋭く、語るので、びびってしまったようだ
ときおり躰を揺する子どもに
「落ち着きがないな?人の話は一生懸命聞け!」と、ドーンと机をたたく

多分彼らにとっては、初めての経験だっただろう
大人に本気で怒られたのは…

最後に、「質問は受け付けられませんでしたが、こんな話を聞いてきましたと、先生に報告をしろ」
「班長、副班長、みんなで協力して報告書を書け」とメモも取れなかった子どもたちへ言った
帰り際、子どもたちは、キリッとしまったような顔をして挨拶をして帰っていった

”これで良かったのだろうか?”とウッドデッキで昼寝をしながら考えていたときに電話が鳴った
「お世話になりました」と学校の先生から
「帰ってき普段無口な子どもたちが、興奮しながら一生懸命に報告をしてくれました。言葉の重みを…」と…
本当は、学校教育の問題提起をしたのだが…