ちいさな野菜畑

ちいさな野菜畑ブログ

揚げたよ!

「もう田んぼから揚げたよ」と岩崎善隆は言って
「穂が出始めた…」と続けた
「品種は?」と聞くと「こまち!」
「まだ穂揃いにはならないね…」
「8月5日頃じゃないか?」

水田に放していた合鴨を、引き上げる時期である
合鴨は、丸い葉を食べるので、稲のようなとがった葉は食べない
ところが、穂を食べるのである
丸呑みしながら、ズズッーとくちばしでしごくと穂だけが無くなる

そのために合鴨を田んぼから引き上げるのである。
だいたいが6月に入って合鴨を入れ、7月末ごろに合鴨を田んぼから引き上げる
6月は、稲の成長も遅く、雑草が生えやすい。(光が当たって,雑草も光合成がしやすい)
7月に入ると、稲の陰になって雑草の生長も抑制される
それで7月末頃になるとお役ご免になるのである
 

田んぼにいるときは、余りエサをやると雑草を食べない
と言ってエサをやらないと、”腹が減っては戦ができぬ”とばかりに、稲まで食べる
エサの加減が難しいのであるが、田んぼから揚げた合鴨には、たらふく食べさせる
早く太らして肉にするためである

そして8月から11月頃まで太らしてから屠畜する。
それが。青龍麺やひっつみの出汁になる

 

 

 

深夜図書館

夏祭りの時 

町内会長が言った。
「家の光協会だか、農文協だか…、日本の食事を書いた本が…。家内は全然読まないんだよ。あんたの所に持って行ったら良いかと思って…」
80歳を過ぎ、白髪のひょうひょうとした元高校教師である。
 

祭りが終わって、集荷で留守の間にもって来たのは

農文協の日本の食事全集49巻。

各県の地方の昔の食事をおばぁさんから聞きだし、書き留めた物である

これは財産である

一冊3000円近くするから、合計で15万になるだろう
とりあえず、せっせと本棚に詰め込んだが…
心配である。万引きが…
「ふるさとの家庭料理」も、だいぶ抜かれた。
本屋は。割に合わない商売である。
20%の粗利だから、1冊万引きされると、4冊売らないと元が取れない
(本当はネット利益を失うので、もっと多くの損害になるのだが…)

「これは、もらったのものだから…万引きされても良い」と言う物ではない
これだけ揃っているから、価値がある
各県の食文化を、比較できるのだから…
食文化とは、庶民が、その土地で生きていくための智慧の集大成である。
多様な価値観を生み出す源泉ではないか?と大げさに考えるのだが…(微笑)

 

以前「深夜図書館」というテーマの空想エッセーを読んだことがある
24時間、開いている図書館である。
宵っ張りの人も、朝が早い人も…利用でき。
そこでは薪ストーブの上にいつもお湯が沸いて、熱い珈琲がいつでも飲め、朝食には美味しいスープ、そして焼きたてのパンの香りが漂い
多くの人が持ち寄った本を並べ、ページをくる音だけが心地よく響く
そんな森の中の一軒家である

そんな空間を作りたい物だと思っているが…
そんな場所になってくれれば…

責任者でてこい!

「雨が降る」「雨が降る」と予報は言うが…
朝9時からの雨マークだったのが、9時過ぎには時折青い空が顔を覗かせる
苗物は残り少なくなったが…やはり水やりをしなくては、ならない。
地植えしてしまえば、良いのだが、鉢の状態ではこのような時に判断に困る

よく「毎日水やりを欠かさずやって、可愛がっております」という人がいる
根の周囲に、常に水分が有ると言うことは、根が張らない
根は、水分を求め、肥料を求めて伸びていき、その主根の根毛が水分や肥料を吸収するのである
常に周囲に水分と肥料があれば、必要ないから、それ以上伸びない
そして、「あるときに水分が切れると、枯れる
だから、鉢植えの水分管理や肥料管理は難しい。

毎日かんかん照りの日が続くときはで、根が吸い上げて葉から蒸散してしまうから、なにも考えずたっぷり水をやればいい
ところが雨が降る可能性のあるときは、考える
朝から降るのか?午後から降るのか?どの程度の量がふるのか?そしてそれが翌朝まで持つのか?
そんなことを考えながら苗売り場の苗を見ていると

パセリが丸坊主である

ずいぶんきれいに葉を刈り取ったなぁ〜
ひょっとして魔子様の仕業か?
日頃の憂さを、こんなところで晴らしているのか?

昨日、枯れた葉をきれいに採ったところである
一体誰の仕業だ!と思ってよく見たら…

なんときれいな青虫だ!
気持ちが悪くなるような、青虫である
虫は、嫌いである。触ることが出来ない。
どうするか?と考えながら、
「これでは雨が落ちてくるまで苗が持たない」と判断して水を乾きすぎた苗を選んでかけた

途端に

落ちてきた

一体全体どうなっとんじゃ、責任者出てこい!(怒)

木曜休診

「はい」と言って新聞の広告を切り取ったような紙を渡された

「やっぱり、睡眠時無呼吸症候群ですか?」
「そうだね、紹介状書いてあげるから…」と心臓外科の主治医は言った。
先日のモニターを着けた結果を聞きに中央病院へ行ったときのことである

軽度か?重度か?聞くのを遠慮した
専門外だから、いい加減な判断をしたくないのだろうと躊躇した

軽度なら、マウスピースで治るらしいが…
重度なら酸素マスクのようなものをつけて寝る、
または気道切開のような手術をするという

しかし、これは治療によって劇的な症状の改善が見られるという
運転中に眠くなるのも
昼食後、急激に眠りに引きづりこまれるのも
本を1〜2ページ開くなると、読む気が失せるのも
血圧が高くなるのも
頭がぼんやりとして考えがまとまらないのも…
酒量が減るのも
食欲・性欲が減退するのも…
売上が減少するのも…

すべて劇的に改善するという
翌日から脳みそに薄く膜を張ったような感じが
すっきりとして
脳みそがフル回転出来るという

楽しみである

早速、電話をしたが繋がらない
昼休みか?と午後に電話をしても繋がらない
ホームページを開いたら

「木曜休診」と出た

干天の慈雨

「暑い」「暑い」という毎日
店の中は風が抜ける。南北の谷間の建物なので、
南と北の入り口を開けると風が吹き抜けていく

それに打ち水をする

これが効く

一瞬、冷たい風が吹き付ける

しかし、熱くなった石は、あっという間に乾いてしまう

そんな日々が何日続いたのだろう

今日、明日は、雨だという。

干天の慈雨になればいいが…

タヌキはエライ

藤沢精悦は、尊敬する百姓である。
おばぁちゃんと奥さんと、3人でいつも真っ黒になって働いている
しかし、それだけではない
余すことなく土地を平面的に,垂直的に,利用しているのである。

  

ハウスとハウスの間に里芋を植え、ハウスの中ではとうもろこしと苗の育苗、そして胡瓜
それも春先から、どんどん栽培作物が変わってくる。
「よく考えてるね〜ハウスの間だと雨が集まって過湿の状態になるから…」と奥さんに言うと
「それと風よけになるから…」と答えた

里芋は、湿った土が好ましい。二子の里芋は水田の転作利用である。
藤沢さんの里芋も「津志田の里芋」と言って地元では美味しいと評判である
 

ハウス内のとうもろこしは、求肥作物である。(肥料を求める作物)
ハウス内は、雨が降らないので肥料がドンドン溜まり、肥料過多になる
それを吸い上げる効果がある

奥さんは「これは、白いとうもろこし、自家用です。食べきれないけど…」と笑って言った。
「ハウス内でやると,タヌキにも食べられないし…」と隣の畑を見ながら

「隣の家の畑は、右側の列のとうもろこしは食べないで、左側のとうもろこしだけ食べられるの…。ちゃんと甘いのがわかってるの…」

タヌキはエライ。それ比べて人間は…

百日紅

ようやく庭の百日紅が咲いた
いっぱい、いっぱい蕾をつけている。
満開になったら、さぞかし…と思っていたら

 

街へ集荷に出かけた

満開である

どうして、うちの百日紅は、遅いのだろう?

わしの人生と一緒である。ヒトより遅い。
回り道をして、ようやく自分の道が見つかった。
しかし、考えてみれば必要な回り道だったような気がする
 

しかし、厳しいね。この道は…
猿でも滑るような道を、滑らないように必死でしがみついているような人生だ。
楽は、させてくれない。

 

2000円弁当

「こんな注文、作れない!」と魔子様が悲鳴を上げた

「胡瓜を抜いて…」2000円が6個、700円が39個の弁当である。
松園夏祭りの初日の日である。
とうもろこしの引取、祭りの商品作り、そんな合間を縫っての注文である
「受けろ!」と言ったが…

押し迫ってから注文があったと言う事は、多分どこかに断られたのか?
それとも準備不足が?と思ったが…
弁当業界では、いつもの事なのだろう!

しかし、当店にそんな注文があるということは、何を期待しているのだろうか?
そんなことを考えてメニューを作った

      

「写真を撮るのを忘れた」と言ったら魔子様が
「私の携帯で撮ってある」という

携帯のカメラの使い方が、もう一つの魔子様である

翌日の朝刊には、届けたホールで著名な女優が講演をしたとあった・

安心して、死ねる街を!

「子どもたちに故郷を」が松園夏祭りのテーマです

昭和47〜8年にできた松園ニュータウンは、高度経済成長期の街である
松林の山を切り崩して作った一戸建ての団地に、県営アパートが混じっている

以前は高校まで作る計画だったそうだが…
それまで持たないうちに、人口の減少が始まったようだ
ニュータウンの維持は難しい。
なんせ、コミュニティがないのだから…
ほとんどが外へ会社勤めで、定年になってから地元に慌ててコミュニティを作ろうと頑張っても…
せいぜい小学校や中学校のPTAで知り合った程度の、関係性でしかない
そんな子どもたちは、どんどん街を出て行く
そんな子どもたちに、故郷という感じを持たせようしても…
                

しかし、小生も一緒だ。小生にとって故郷とは、どこであろうか?
仙台で生まれて。北上で育ち。東京・高崎・大阪と転々とし、盛岡にたどり着いた

人生は、故郷を想うよりも。最後に、安心して眠れる場所を探す旅ではなかろうか?

そんな事を考えながら、周囲を見渡すと、人生最後の場所として
盛岡を選んだ人が。大勢いるようだ。
 

これからの街づくりは「安心して死ねる街を…」だ!

あっちは安い、こっちは美味い

夏祭りで、とうもろこしを焼いた。

朝、北上の稲瀬に行き、阿部精一から引き取ってきた「ゴールドラッシュ」である
「これは焼くには…柔らかいから…」と阿部精一は言う

以前東京の祭りで、焼きとうもろこしを食べた”とうもろこし農家”は…
「あれは、デントコーンだ!」と言っていた
とうもろこしには、スィートコーンとデントコーンの二種類ある。
人が食べるとうもろこしは、スィートコーンである。
デントコーンは、飼料用で馬歯種といわれるほど堅い、かつ甘くない
たぶんテキ屋が、ただ同然で仕入れてきたデントコーンを。焼いて柔らかくし。甘いタレを付けて販売しているのだろう

とうもろこしは、収穫後6時間で糖度が半減すると言われる
それも冷気がただよう早朝から収穫する。
そしてサイズ別に分けて、箱詰めして農協の予冷庫に午前中にもっていく
それを産地の農協は、保冷車で運ぶが…市場には大量に保管する場所が無いので野積みである
翌日、競りで仲卸が買い入れ。それを八百屋が買い。店頭に並ぶ
昔のとうもろこしは、長距離流通では、糖度が落ちたものしか並ばないのである
だからデントコーンを焼いて売っても、都会の人はわからなかったのだろう
今は品種改良がされて。糖度がある程度(2〜3日?)持つようには、なっている

 
今回の焼きとうもろこしは、朝採りを、
炭火で焼き
青大豆の秘伝で作った醤次郎をぬり

最高の一品である。

三軒向こうに、焼きとうもろこしを売っている店があった
それは市場から調達したとうもろこしを茹で上げて、焼き色を付けて売っていたようである
早く焼けるように茹でているのだろうが…茹でると糖分が溶け出し糖度が落ちる

何人かの客が「あっちのほうが安いよ!」と冷やかしていった
「そうですね〜、あっちは安い。こっちは美味い」
どちらを選ぶか?

月別アーカイブ : 2010年7月

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