東京から料理研究家が来た。来たと言うよりも、岩泉に行く途中に寄ってくれた。
「リニューアルしてから初めて…明るくなったね」と彼女は言った
たまたま弁当づくりをしていた魔子様のお品書きを見せた

「えっ!これで700円!やっすい!」
お世辞ではなく、東京感覚なんだろうと思っていたが…

そんな弁当を持って、届けた。

暑い日なのに着物着た中年の女性が出てきた。
「ご苦労様」と言ってはくれたがイヤな予感が…
だいたい注文をするときに

「ダイエット中の女性の弁当」
「ご飯が冷たかった、温かくして…」と言う
以前どこかで当店の弁当を食べたようである
「温かいご飯」というのが難問である、
当店は、捨てても良いモールドの弁当箱を使用している
一つ50円近くもする。(この言葉は流行みたいで使いたくないが、エコである)
温かいご飯を入れると、弁当の箱がふやけてくる。
それに熱で他のおかずが悪くなりやすい。
ホカ弁などは、渡す直前にご飯を盛るが、当店は配達である。
その辺の加減がわからない
また今回は700円のダイエットの弁当と言うことであるが
次週にまた同じ人から500円の弁当を頼まれている
700円と500円の差をどう出すか?
魔子様が、とりあえずこんな弁当を作った

お品書きである

 今日は暑いですね。夜は雨という予報ですが…
今年は低温・暑さと、天候不順が続き、冷害が心配されます
また四〜五月の低温の影響で、夏野菜の収穫が遅れております。
出始めの野菜や終盤の山菜を、手づくりで調理させていただきました。 

 短角牛のすき焼き煮南部短角牛(久慈市山形町 北風土)
          新玉葱(北海道)糸こん(秋田)
 小松菜の和風ハンバーグ
          小松菜(岩手町一方井 千葉忠栄)
          長芋 (岩手町一方井 遠藤栄)
 煮物       蕗    (盛岡市 民部田淳子)
          蕨    (盛岡市玉山 中里幸子)
          人参(岩手町一方井 遠藤栄)
          三角揚げ(滝沢村分レ 田楽茶屋)
 アスパラのゴマ味噌和え
          アスパラ(北上市鳩岡崎 八重樫真純)
 だし巻き卵    卵  (奥州市 菊池農場)
          絹さや(岩手町土川 田中清憲)
 香の物      大根の醤油漬け(玉山 よなちゃん工房)
 羽釜炊きご飯   米  (ひとめぼれ 北上市 八重樫真純)
          古代米(朝紫 花泉古代米生産組合)
 

調味料は、当店オリジナルの秘伝を使用した「醤次郎(醤油)」「豆蔵(豆味噌)」
「米蔵(米味噌)」軽米町古里斉の南部小麦、沖縄豊見城塩等、当店で販売しているもので使用しました。
ご意見、ご感想を、いただければ嬉しく思います。 

   平成二十二年六月十九日
        盛岡市三ツ割鉢の皮三十六二十三 
         八百よろず屋 ちいさな野菜畑
                      019-661-7170
         Emailinfo@chisana-yasaibatake.jp 

 

配達が終わっての昼下がり、なんだか厨房が騒がしい
聞いてみると、くだんの女性から電話が有ったという。
「この弁当には、がっかりした」
「450円の弁当で、もっと豪華な弁当がある」
「味付けが、しょっぱい」
「来週の弁当は、キャンセル」
魔子様は
「キャンセルしたいから、文句を言っている」と言うが…

「豪華な450円の弁当」を食べてみたい物だ

 

当店の弁当は、化学調味料・合成保存料・合成着色料は一切使用しておりません
また購入冷凍食品も、使用しておりません
すへて素材から手づくりで作り上げております
ご飯は、自家精米・羽釜炊き
出汁は、昆布だし・椎茸・さば節・宗田鰹で煮出します
醤油・味噌は、当店オリジナル調味料「醤次郎(青大豆丸大豆醤油)」「米蔵」「およね」「豆蔵」を使用しております
塩は沖縄豊見城塩。酢は飯尾醸造、
小麦粉は軽米古里斉の南部小麦を菅原製粉で製粉加工していただきました

この価値観を解ってくれる人だけに注文を頂きます