沢内の渡辺哲哉が「おひさま米」をもって来た

天日干し米である。
以前から天日干しの米を探していたが…どこにも無い。
だいたい手間のかかる天日干しは、今の農家はやらない。
昔は、乾燥機もなく人手が十分にあったので大勢で作業をすることが出来たが…
手間がかかりすぎ、また乾燥が不十分で夏場になるとカビが生える可能性がある

しかし、天日干しは美味い。なぜなら乾燥が不十分だからである(?)
今の農協の指示は、「含水率15%以下にしろ」と言う。保管の関係だろう
天日干しは、自然乾燥であるからせいぜい16%ぐらいだろう
それ以下にするには、化石燃料を焚いて強制乾燥するしかない
強制乾燥をさせた米は、発芽しない。
「死んでいるコメである。」と言って天日干しを探し求める人もいる
水分が16%前後の米が一番美味しいと言われる
一度食べてみて欲しいが…しかし、そんなに量が採れない。

おひさま米をもって来た奥さんのまい子さんが

「”そんなに稼いで”と言われる」と言った
なんでも隣の人が、漬け物の名人で、ワラビも採れる
その人に「ワラビの一本漬けを…」とお願いしたときだ
どうやら日常の暮らしを金に換える事を、近隣の人にさげすんで言われるらしい

「稼ぎ」と「仕事」がある。
稼ぎとは、金銭を稼ぐことであり
仕事とは、集落の共同作業や、日常のいとなみのことを言う
日常の営みを、金に換えることを、恥じる文化がまだ残っているようだ
しかし日本は、もともとそんな文化だった
金を稼ぐことと仕事を明確に分けて、暮らしを作っていた

いつの間にか、「金さえあれば…」「儲けて何が悪い」と言う風潮が蔓延してきた
最近その経済至上主義に、ちょっとブレーキがかかってきたような気がするが…
沢内には、まだ「稼ぎ」と「仕事」が残っていた、
「一週遅れのトップランナー」と言う言葉があるが…まさに西和賀は次世代のトップランナーである


ちょっと嬉しい、