以前といっても10数年前だが、ラジオが取材に来て、生放送中
「そんなに野菜苗を販売したら、野菜の時期に売れなくなってしまうのでは…」とアナウンサーに聞かれたことがある
「そんなけつめどのちいさな事は、考えていない」と言おうと思ったが、
けつめど」が放送禁止用語にひっかかるのでは…と躊躇して言葉に詰まったことがある
「野菜を栽培することで、難しさや楽しさで農業に関心を持ってもらえれば…」と言いたかったのだ。

苗の時期にしか来ない客が、いる
たぶん、苗を買って自分で食べきれないほど生産しているのか?
それとも良い苗だから、この時期だけ当店に買いに来ているのか?
その客も、苗の時期にしか見なかった。
いつも作業服をだったり、背広を着たりして来るが、じっと苗を見て、変わった苗や種を買っていく

 当店では、変わった種を生産者に作らせている。
農家は、売れる物しか作らない。トマトなら桃太郎。ナスなら千両二号・キュウリなら夏すずみ夏ばやし
ピーマンは、京ゆたか。かぼちゃは栗味…
たまに変わった物が流行っているからと作っても、翌年は「売れなかったから」と言って作らない
初年度100本作って30本ぐらい売れても「売れない」と言って翌年は止めてしまう。
30本を買った30人の客が、翌年「美味しかったから…」と言っても求めても、苗は無い。
仕方がないので客の会話の中で、1本でも売れそうな物をリスクを張って農家に作らせることになる。
だから非常に品種が多く、バラエティに富んだ品揃えにナルのだが…商品管理が大変!
去年は、ハーブ類を数多くやったが、ハーブはだいたい宿根草だから、一度買えば翌年は買わない
そういうこともある。

 

 
その客は「いろんな品種を作っているのだが…、食べきれないのでレストランにあげている」という
その言葉に、シェフの顔が浮かんだ
変わった野菜は、売れるまで時間がかかる。だいたい多くの人が手を出さない
 
 遠野に農業高校を中途退職した先生がいて、当店が開店当時「ズッキーニ」を作っていた。
 当時は知名度もなく、見たことがない野菜だったので全然売れない。
 彼は東京のある消費者団体に売っていた。「地元でも…」と思ったのだろうが
 全然売れなかった。
 ズッキーニは、西洋カボチャである。癖が無く、炒めても、揚げても、煮ても、何でもいける優れものである
 当時は調理の仕方は「天ぷらで…」と言って、売っていた。
 主婦は「天ぷらが嫌いである」台所が油まみれになるし、はねる。
 それを「天ぷらが美味しい」と言っても買わない
 売れなかったが、徐々にテレビ等で紹介されて、2〜3年後にコンスタントに売れるようになってきた
 
売れない物は、食べさせないと、難しいのである。
やはりシェフのレストランで、美味しく調理をしてもらって、食べさせてから…方策を考えないと…
という訳で、その客の圃場にシェフと出かけた
その客は、元農業関係の公務員で第二の人生だという。どうりで圃場はすばらしい管理がされていた

           
外国から種を取り寄せて栽培し
         200種類を超えた作物を栽培
毎日、早朝に来て週に3日は、一日中畑にいるという。
畑には、休憩場所の小屋から、簡易トイレかrすべて完備してあった。
しかし、これだけの種類の栽培ノウハウを、誰か引き継がないと…
 
 
シェフのレストランは。7月初めにオープンするという。
この他種類の野菜を、彼の技でどう料理するのだろか?
おもしろい野菜が食べられ、マクロビでビーガンも大丈夫な店だという
楽しみである。