田植えが真っ盛りである。
土曜・日曜となると、あちこちの田んぼに、人の姿と田植機が見える。

米を納品にきた武田哲は
「田植機が壊れた。中古の田植機だったので、部品が摩耗して交換に40万かかる。
 また中古を買えば60万だが、新品の田植機は1台280万する」という。
新品の田植機は100町歩(1町歩は3000坪)の面積を植えると寿命らしい

「計算したら、中古を買い換えながら行った方が安上がりだ」
と言うので中古を買い換えるようにメーカーと話をしたらしい。
彼の田植機は、ポットの田植機である。

 

昔と言うか、昭和30年代までは、田植えは手植えだった。
それが40年代になって、急速に田植機が普及し、田植え作業が肉体的に楽になった。
と同時に、人手がいらなくなった。そのへんから、人口が農村から都市へと移動した。
 また田植機で植えると一株一株の間が小さい。
手植えの時は、30センチぐらいの大苗を尺植えといって大きな間隔を取って植えた
機械植えになると、10センチに満たない小苗を、密植といって株間が狭い。
そこで風が吹き抜けなくなった。
風があると、菌や虫が飛ばされるのだろうか?病気になりにくい
ところが田植機稲作は、密植のため風が吹き抜けず病気になりやすい
昭和40年代からだろうか、農薬を多投するようになり、農家自身も農薬被害があったが
それを食べ続けた消費者が、50年代からアトピーや花粉症など原因不明の病気が増えてくるようになった。
という説がある。
あながち無視できない説である
 

また密植は、収量とも関係する。密に植えるとそれだけ収穫量があがりそうであるが
現実には、水田に降り注ぐ太陽光の光合成でブドウ糖が生産される。
1反歩(300坪)にふりそそぐ太陽光は、一杯植えたからといって、それ以上降り注ぐわけではなく
光を受ける稲の葉っぱが、多いぶんだけ稲の粒が小さくなる。
だから天気が良ければ収量は上がるが、天気が悪ければ(日照量不足)小粒の未熟米が、多くなり収量はおちる。
そういうことで不安定な稲作になる。
人は、豊作だから鱈腹食べて、不作の時は食べなくて良い。という事にはならない
 

そういう田植機稲作の箱苗育苗の欠点を補ったのがポット育苗である。
これは、一株ごとに連結のポットに種を2〜3粒落として、大苗を作り、ある程度間隔を開けて植えることができる
間隔が広いから、株間を合鴨がすいすい泳いでいく。
しかし、これは種まき機械から、田植機、そして広い育苗ハウスを必要とする。
多くの無農薬で稲作をしている農家は、ポット稲作が多い。
それだけ費用がかかっている

武田哲は、ポット育苗合鴨除草を組み合わせ、ひとめぼれ・あきたこまち・ささにしきを無農薬栽培している