小岩井の一本桜は、ようやくつぼみだという。
ワシの一本桜は、5月6日に咲いた。
5月4日はだったのに

5月6日は、である

街中より10kmぐらい北だから、少し遅れたが…
あと2〜3日は、もつだろう

この地域では、「ジャガイモは5月10日まで植えろ」と言うが
5月5日の段階でジャガイモの種芋がこんな状態である

男爵・キタアカリ・メークイン・北海黄金がなくなり
赤いジャガイモ「アンデス」だけが人気が無く残っていた。
メーカーに問い合わせても、「もう全て無い」とそっけない
いつもなら在庫の処分に困るのだが…

今年は、やはり新しく家庭菜園を始める人が多いのだろうか?
野菜の高騰とあいまって、狭い庭に少しでも植えて
「家計の足しに…」と思っているのだろう

店は開店が10時である、
ところがこの時期は、10時前にどんどん客が入ってくる。
”早く苗を手に入れて、植えよう”という人が多い
10時前に入店しても良いが…。こちらは水やりの作業の途中に話しかけられる

「トマト苗は…」「枝豆の苗は?」「どの苗を選べばいいの?」

水やりは、神経を使う。ひとつひとつ丁寧に株の根元にたっぷりとかけてやる
上から掛けるだけでは、葉に邪魔されて土まで水がとどかない
特に天気がよい日は、二度がけにならないようにたっぷり掛ける
水を二回三回掛けたり、乾きすぎて夕方に水をやるようなハメになると、根が伸びない
根は、水分や養分を求めて伸びる
それが回りに水分があると、根が伸びずに回りの養分を吸った後、枯死する、というか植えたままの状態である
この手のクレームが多い。

そんな水やりをしているときに、一生懸命キュウリ苗を選んで離れない老人が居た
その前の部分だけ水やりが残っている。
”集荷に行かなければ…”と、いらいらしながらもジッと待っていると

「初めてやるのですが…楽しみに…」と言う
「まだ早いですよ、来週は低温が来ますし、霜対策を十分にしないと…」
「始めてなので、霜対策は知らないのですが…」
「ホームセンターで、色々売っておりますよ」
「…」
早く水やりを終わらそうと、いらついていたので少しぶっきらぼうに答えてしまった。
それをフォローしようと

「農家は、5月の20日以降霜の恐れが無くなってから植えますよ」と続けると
「そのころに苗はありますか?」と聞いてきた
「それは分かりませんね、タイミングが悪ければ無くなってしまいます」
またぶっきらぼうに答えてしまった。
その老人は、買い物かごに入れた何本かの苗を、ジット見つめて立ちすくんだ…

その老人は、店の上の道路に登る階段を上がって行ったが、手に苗は持っていなかった
 

楽しみなのだから、そんなにきっちりと説明しなくても…
一鉢100円程度の楽しみなのだから…
と悔やんだが、

しかし、ホームセンターには、大手メーカーのラベル付きの小苗がずらりと並んでいる
こんな苗を植えても、大丈夫なのだろか?
そんなところに、多くの老夫婦がしゃがみこんで、楽しそうに苗をかごに入れている。