「あんた臭うわよ。髪洗ったの?」
朝の車の中で、うちの魔子様が言った。
うちの魔子様は、”犬の生まれ変わりではないか?”と思っている。
とりあえず嗅覚がすごい鋭敏なのである。
 

以前、一時期禁煙していたことがある。
しばらくたって、隠れて吸い始めた頃、夜中に自室で窓を開け放して煙草を吸い、吸い殻をティッシュに包んでゴミ箱の奥深くに押し込んだ。
翌朝、魔子様は「なんだか臭うはね〜」と言って部屋に入り、クンクンと鼻を鳴らしながら、ゴミ箱の奥深くのティッシュに包まれた吸い殻を発見した。
そして咎めるような眼を向け「あったぁ!」と叫んだのである。
恐るべし、犬神様。ひょっとして犬神家の一族ではないか?

車の中の異臭は、ここ一ヶ月洗わなかった帽子のせいであった。
弁当の準備のために早く行かねば…と思っていた車の中である
店につき、弁当の準備を始めたところへ、ガスの警報機がなった。
どこか漏れている。あちこちを探しても、解放しているところを見つけられなく魔子様はガス屋を呼んだ。
日曜日の朝、歳祝い呑みすぎで寝坊をしていた若い兄ちゃんは、

                      

ガスの警報機の仕組みを教えてくれ、「生ガスは、爆発する一〇〇分の一の状態で警報機が鳴るのですよ」
どうりで、うちの魔子様も、発見できなかった訳である

「じゃぁ〜煙草を吸いながらガス漏れを探してもいいのだ!」
「いやぁ〜それは〜困ります!」と真顔で答えた

朝からガス漏れ警報始まり。大津波警報で一日が過ぎた